校外バンケット実習

実習風景



本校のバックヤードサービス分野のバンケット領域では、ホテルの現場へ出ていって、実物の食器や宴会場を使って、その仕事に従事しておられる方から教わる、ということを学習のクライマックスに設けている。
例年、実施は3年生のこの時期だ。


この類の行事に参加するのは3度目だが、私は引率するだけの立場なので、おもに生徒の動きの管理には神経を尖らせるけれど、それ以外は、ほー、と生徒と一緒に「学ぶ側」の人でいられる。


日々精進を心がけ、互いにも研修研鑽を重ねている方々であるから、ホテルのチーフクラスのスタッフの方々というのは、身のこなしはもちろん、話し方、教え方なども、隅々まで行き届いていて、生徒たちにもピンとした緊張感が伝わり、とてもいい。
バックヤードサービスの授業の時は必ず、私は裏でオフィスサービスの授業をしているわけで、よく見知った生徒たちが、その授業でどうしているかを見ることは絶対にないわけだが、こうした実習に来てみると、頼りないとばかり思っていた子が意外と頑張りを見せていたりして、よく鍛えられていると感心させられる。


3つにわかれたテーブルから、給仕の各ステップでひとりずつ生徒が出て、カトラリーや料理の運搬、サービスをする。
危なっかしかったり、少し滑稽な具合になっていたりすることもあるが、要所要所で指摘を受けながらコースは進んでいった。
片付けまで済んだ後の質疑応答や、バックヤードの見学まで、非常に充実した実習だった。
緊張した顔を時々のぞかせながらも、生徒たちは楽しそうに取り組んでいた。


こういう機会を設けることを、続けてくれている先生方、また、それに応じてくださるホテルの方々には、とても感謝している。


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