仕事納め


昨日、机の片付けや、積み残していた細々とした手続き等、「雑用」的なものを済ませたので、今日は文書作成関係を締め切りの近いものから順に手をつけた。
見通しだけつけたら、早めに昼で上がろうかと思っていたのだけれど、相当に手のかかる調査仕事が急に入ったり、気がかりな同僚の気がかりな状態を目の当たりにして、遅くなったばかりか、年初への不安を募らせて年を終えることになってしまった。
やむなし。


前の職場で大変お世話になり、いろいろ教えていただいたYさんに、第二子の誕生を祝って、飲みに誘っていただいた。
一旦自宅に帰ってから、懐かしい前の職場の近くの小さな居酒屋に向かう。
季節はずれのスコールのような雷雨とともに強風が吹き荒れて、しばらく電車は駅で立ち往生した。
店にはYさんがすでにいて飲み始めておられた。
なかなか機会がなくて、2年ほどお会いしていなかったが、そんなインターバルをあまり感じることなく、いろいろなことについて話題が盛り上がった。
お酒を飲む機会自体が滅多になくなり(今月は職場の忘年会があったから、珍しく二度も、というくらい)、ちょっと飲めなくもなっているのかと思っていたけれど、そんなことはなくて、ずいぶん幾度も焼酎をお代わりして楽しく過ごした。


3時間あまり話し込んでいたら、ふいに相方からメールと電話があって、相方の祖母の訃報を知る。
97歳と高齢でもあり、春先から病院に入っていて具合は良くなかったけれど、それでも死は突然だったので、驚く。
ひとまず、駆けつけるしかない。
慌しく席を辞して一度自宅に引き上げ、喪服などの用意を整えて再び電車に飛び乗った。


午前1時前に着くと近縁の者は殆どがすでに集まっていて、枕経の最中だった。
言葉もなく席に連なり、静かに手を合わせた。


[fin]