網戸の修理と観葉植物の植え替え


勝手口のロール網戸の留め具が壊れて、閉められなくなっていたので、修理した。
樹脂を接着して乗り切ろうとしたのだけれど、小さなパーツに大きな力がかかる構造で、貼り合わせてもすぐまた壊れてしまう。
仕方なく、戸口から網戸の枠の一部を取り外し、部品を分解。裏側からドリルで穴を開け、小ねじを使って固定することにした。
治す部品の小ささからすると随分と大げさな修理だけれど、仕方がない。


製造過程の手間を考えると、パチンと樹脂の止め具をはめ込むだけというのは、簡単でいいのだろう。
しかし、ひとたび不具合が出たときには、こうやって修理しなければ、全体を取り替えるしかなくなってしまうような「要所」であるから、もう少しいい部品や、修理しやすい構造にするべきなんじゃないか、と考えてしまう。
そんなことを大事にしても、儲かりはしないのかも知れない。
でも製品を愛用してもらうことは、どんなものであっても「作り手」にとって最も大事なことのはずだ。「売り手」の論理にばかりに晒されていると、どうも疲れてしまう。


小さな皿ねじと六角ナット、袋ナットを組み合わせて、きれいに修理できた。
これからの季節、この網戸は必需品だ。


ついで、という訳でもないのだけれど、このところ水をやっても日を当ててもすっかり弱ったままのアビスを植え替えてみる。
娘が、土いじりなら私も、と「手伝い」に来てくれる。


一緒に新聞を広げ、鉢をひっくり返してみると、何年か前に植え替えた時の鉢の形そのままに、ごろんと土が粘土状に固まって出てきた。
これではダメだ。多分根が窒息しかかっている。
多少根が傷むのも覚悟で、粘りのある塊をスコップで突き崩し、基幹部分を小さく残すだけにする。
娘は、崩れて落ちた土や、広げた新聞の端をいじるのに忙しい。


木製の大きな深い桶のようなプランターをひとつ置いていて、そこにはチューリップを植えてみたりしているのだけれど、こういう大きくて、特に厳格に使い方を決めていない土置き場があると、そこで土をストックできるので便利だ。
チューリップが終わった後は放ってあったのだけれど、娘がたくさん取ってきたクヌギのどんぐりのひとつから芽が出て、ちょっとした株になっている。周囲をごそごそ掘ってみると、そこからはチューリップの新しい球根が出てきた。
来年も少し、チューリップを楽しめそうである。


アビスの鉢は、このプランターと土を交換して、植え替え終了。
相当弱っているので、ダメかもしれないが、葉も小さく刈り込んで、再生を期待する。


ほかにも、台所のグリルを掃除したりなど、気になっていてもなかなかできずにいた雑用をあれこれしながら、休日はのんびり過ぎる。


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