人間ドック


夏の休み明けに申し込んだ人間ドックだったが、実施日が1月、という通知が来てはや数ヶ月。
その日がどんな日になのか、がその時はわからず、かといって、さらに後の日、となればさらに予定がわからなかったので「OK」にしていた。
近づいてみたら、6時間中5時間主担の上、自分が長を務める会議まで入っている日で、とても全日は休めないことがわかった。
午前だけは何とか休める手配をして、昼までに職場に戻ることにする。


検査機関は、大きな駅の最上階にあった。
初めてのところだったが、以前によそで受けたのと少し検査項目が違った。聴力や肺活量などの検査がない。胴囲を測ったりするのはメタボについての診断基準ができたからだろうか。
すぐに職場に戻るために、結果説明などを省いてもらったので、結果が送られてくるまで、どうだったのかはわからない。
自分でわかるのは視力が落ちていなかったこと、体重や胴囲に変化がなかったことくらいだ。


受けるたびに思うが、胃のX線検査は大変である。
トロトロのバリウムと発泡剤を、微動する機械の上で飲み干し、げっぷをこらえつつ、ガラス越しのマイクの指示に従って、傾いたり倒れたりする機械の上で次々と姿勢を変えていくのは、空腹とあいまって辛い。
検診を受ける人たちの中では、明らかに自分は若い方で、年配の方を見かけると、この検査に耐えられるのだろうか、と心配になる。
これが受検できる、というだけで、ある水準以上で元気であることの証左といえる。


検査後、一緒に受検した相方と昼食を摂って、昼前には職場に戻った。
何事もなかったように、その後夜まで仕事をして帰った。
昨日のウイルス処理作業の残りもあって、今日もすっかり遅くなった。


仕事に戻るにあたって心配だったのが、バリウム使用に伴う「下剤」の影響だった。
バリウムは腸内に長くとどめると、固まったりして心配だが、かといってトイレに何度も駆け込まねばならない状態ではなかなか授業などしにくい。
検査後すぐに下剤は飲んでいたが、特に困ったこともなく夜まで過ぎた。
しかし、職場を出たら緊張感が緩んだためか、急におなかが痛くなり、その後深夜まで少し大変だった。


おなかの奥に変に収縮しようとする痙攣みたいなのがあって何となく下半身に力が入らず、弱弱しい感じになる。
明朝には一応回復するだろうけれど、1ヶ月ぶりの射撃には、ちょっと影響があるかもしれない。


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