ウイルス騒動


個人情報を扱うためのイントラネットは、(当然)インターネットから切り離されている。
各クライアントにはウイルス対策のソフトを入れてあるが、ネットから切れていると、更新データをアップデートさせるのが大変である。


サーバー−クライアント型のネットワークなら、サーバーの方で更新作業をしてそれを各クライアントに反映させる、というのができるのだろうなあ、と思うのだが(管理者が「思う」では駄目なんだろうけれど・・・)、たくさんのクライアントマシンをNASにつないで、「ファイル共有」しているだけの構造だと、1台1台、ネットから落とした「更新ファイル」でアップデートするしかないようだ。
1つ5分くらいでできるのだけれど、20台あるとそれだけで1時間半以上かかる。


アップデーターの更新は(こまめにやろうと思うと)1週間に2回。ほかに優先しなければならない仕事が山のようにあるのに、構築も維持もなにもかも「管理者」としてひとりに委ねられている現状では、とても手が回らない。
気には掛けながらも、しばらく手が回らないでいたら、見事にウイルスが入り込んだ。
自宅でウイルス対策ソフトなしでPCを使っている方が何人かおられたようで、メモリーを介して持ち込まれたようだ。


同じ分掌で、係上コンビを組んでいる人に救援を求めて二人で作業に取り掛かかった。PCをまったく苦手にしている方だが、手順をひとつひとつメモにとってもらって、いっしょに片っ端から更新と駆除作業をする。
駆除作業は、更新作業よりもさらに手が掛かって、一人だと相当に気の滅入る作業だが、二人でやっている、というだけで随分と気分が楽になった。


ワームやトロイの木馬が幾つかのクライアントから出てきた。
今日の内になんとか全部の機械の片がつき、やれやれと一息つく。
明日以降、リムーバブルメディアのウイルスチェックを呼びかけて、全員にやってもらわないといけない。


[fin]