職場実習事前面接に付き添う


担任している3年生の生徒たちは、現在約半数が就労に向けた職場実習で企業に行っている。


1年生の秋から半期に1度行われてきた5次にわたる一斉の実習は9月で終わり、10月末の時点で半数強の生徒たちが内々定を獲得した。
今実習に行っているのは、いまだ獲得に至っていない生徒たちである。それぞれの将来を賭けて、個々に企業の実情に応じて、実習をしてもらっている。
多くは来週月曜で実習が終わるが、来週から実習に行く生徒もいるし、来週も引き続き実習の生徒もいる。


景気の失速・後退に最後のトリガーを引いたのは、アメリカに端を発する金融の混乱だが、それを待つまでもなく、夏場には空前絶後原油価格高騰もあって、就労先として開拓してきた企業の多くにとって、経営環境は厳しいところが多いのではないかと思う。
初めての卒業生を送り出すにあたって、全校が手探りの状態であるが、卒業後の進路を確保するに当たっては、生徒達も先生方も相当によく頑張っていると思う。


来週から実習に行く生徒に、企業側から事前面接を行いたいという申し出があり、今日一緒に行ってきた。3時間目で授業を抜けて学校を出て、工場に向かう。
これまで行ったことのある事前面接は、顔合わせと実習内容の確認が主で、どんな生徒であるか実際に見てみたい、という以上のものではなかったのだが、今日のは、面接として30分近い聞き取りがあり、その後に会社の概要説明・場内の案内と続く、本格的な「面接」だった。
滞在時間1時間半。
どんな受け答えをするかと、横で終始ハラハラして、帰りまでに、ぐったり疲れ果ててしまった。


昨日は実習に出ている生徒たちの様子を見て回る巡回があり、明日は会議後に三者懇談が待っている。
どれも各様に「後がない」緊張感を孕んでおり、息のつけない日々が続く。


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