来客


先日、月曜日に、相方と勤めていた現在の私の職場から、SさんとYさんを家に招いた。


仕事が本格稼動して、帰りが遅くなってしまう時期が始まる前に、とほぼ定時で切り上げて一緒に帰ってきたのだ。
同業の他所では、団塊の世代の大量退職期で全般の若返りが進むとともに、結婚や出産の話が珍しくなくなってきているが、わが職場は独身の女性が多いにもかかわらず、忙しい上に仕事熱心な人が多いためか、そんな話はなかなか聞かれず、未だに相方はすっかりレアなケースとなっている。


今回は、もちろん相方との旧交を温めようという訪問だが、女性二人の最大の目当ては娘である。
きゃー、ちいさーい、かわいい!
と、うら若い二人の女性の突然の登場に、はじめは少しびっくりした様子だったが、そこはさすがに心得て、にこにこ愛嬌を振りまいて、抱っこしてもらったりしていた。


今日は、相方の昔の職場で親しかったMさんと、私と相方の共通の職場の知り合いのAさんが遊びに来ていた。MさんとAさんは、今同じ職場で働いている。
私が帰宅したのは、相方の過去を知るMさんが、Aさんにさんざんいろんなことを暴露する、という展開でさんざん盛り上がった後だったらしい。


いずれも、時間はわずかだったものの、わいわいと楽しく夜を過ごした。
普段相手にしているのとは、かなり年齢に違いがあるものの、みな仕事柄、こどもを相手をするのはさすがに上手だ。
この後も引き続き、相方の友人の訪問が、いくつか予定されているらしい。


人それぞれで、男性にも「赤ちゃん好き」で「おしゃべり好き」な側面が、もちろんあるのだけれど、女性の「赤ちゃん好き」と「おしゃべり好き」は、ちょっと男性のそれとは異質な、なんというか「勢いのある文化」とでも言ったらいいような、そういう感じがあるなあ、と感慨とも感想ともつかないものを覚える。


[fin]