ネットワーク?ローカル?


ワークグループにPCを参加させて、ユーザー認証で排他性を作り、内部はファイル共有で20数台のイントラネットを形成している。
プリンターのドライバインストールが、どうもこれまで上手くいかなくて困っていたが、今日管理職の端末設定をどうしてもやらなければならなくなって、半日格闘した挙句、原因がわかった。


他所で使われなくなったものの流用が主力になっているうちの職場では、プリンターの主力はDocuPrint181、という少し古めのモノクロレーザプリンターである。
こいつのドライバをダウンロードして解凍すると、ドライバを含むファイル群を含んだフォルダが現れる。
この中にはインストーラがなく、OS側のプリンタ追加作業でこのフォルダをインストール元に指定すると、インストールが行われる仕組みになっている。


プリンタ追加作業の初めに出てくる「『ネットワークに接続されたプリンタ』か『ローカルプリンタ』か」という質問には、プリンタとPCはダイレクトにUSBなどでつながっているわけではなくLANケーブルを介してネットワーク接続しているので、迷いなく「ネットワーク」の方を選んで、作業を進めていた。
ところが、どうやってもネットワーク上に狙っているプリンタがダイレクトに現れない。現れるのは、そのプリンタが使えているクライアントを経由したものばかり。
プリンタ側のIPアドレス設定などは何度確かめてもできているし、実際他のクライアントは問題なくこのプリンタから印刷できている。


インターネット上になにかヒントが転がっていないか、といろいいろ工夫して検索もしたのだが、「本当にわからないこと」を調べるのは難しいもので、同じような接続の仕方で困っている、というケースをうまく見つけ出せない。


仕方なく、すでにインストールされているプリンタのプロパティをあれこれ眺めていると、「ポート」欄にIPアドレスが入っている。
別にそれ自体は見慣れた画面だったが、ふと、「ポートって・・・ローカルで設定する『LPT-1』とか『パラレル』とかだよなぁ…、ひょっとして…」と、半ばあきらめながらも、プリンタ追加作業を「ローカルプリンタの設定」としてやってみると・・・できてしまった。


わかってしまうと、実につまらない。
「新規にポートを設定する」を選択すると、ポートの種類を選ぶことができ、その中に「Standard TCP/IP port」という選択肢がある(!)。
ここへ、狙っているプリンタのIPアドレスを設定すると、待望の「プリンタドライバのインストール元を尋ねてくる画面」が現れるのだ。
あとは、とんとん拍子。
先ほどの解凍したデータを指定するとあっけなくプリンタが追加された。


ネーミングの問題かなあ…。実に紛らわしい。
「ローカル」・「ネットワーク」という単語に振り回されて、このくそ忙しい時期に半日も無駄にしたのかと、がっくり来てしまった。


これが原因でDocuPrint181を追加設定できないためにわざわざ遠くにある新しい方のプリンタに印刷を誘導していたクライアントがほかにもいくつかあり、やれやれと思いながらそれらの設定もやり直した。


引っかかっていたことが解決してすっきりする一方、ちょっと開発者は親切さを欠いてるんじゃないかなあ、とため息をついた。
(その辺がわかっているから、新しいDocuPrintシリーズのドライバは、わかりやすいインストーラに変わったんだろうけれど。)
やれやれ。


[fin]