大変な年度末

Logitec LHD-ED250SAU2



3月はまだ1日残っていて、すっかり射撃の指導で空けてしまった職場では、この日中に済ませないといけない年度末の仕事がしっかりと待っていた。


今日は、前々から職員に予告してあったイントラネットの休止日で、今日の午後いっぱいでメンテナンスをすませてしまわなければならない。その内実は、たしかにメンテナンスなのだが、拡張と更新を目的に、ハードをごっそり入れ替える、というものである。
しかも明日、年度当初の初っ端に情報機器と情報の取り扱いについての職員研修をせねばならず、ごっそりと入れ替わったネットワークの、ユーザー側に生じる変更部分も含めて説明会の資料まで完成させてしまわなければならない。


これまでNAS2本に、外部バックアップHD1本を接続して、一方のNASからもう一方のNASへ夜中0時にリモートバックアップ、さらにバックアップされたNASから外部HDへ夜中過ぎ3時にバックアップする、という仕組みにしていた。
履歴を3回まで取って、最悪の場合も遡ってデータを取り出せる、という仕組みにはしてきたが、物理的に壊れた場合の復旧が大変であることから、管理する立場からはミラーリングが悲願だった。少ない予算から知恵を絞って、この悲願を実現すべく新しい構成を考えたのだ。
予算が5万円、校内の要望は個人情報を含んだ画像・動画データの置き場所確保(これには実は私はあまり乗り気ではない)、私の要望はミラーリングと1年間使い倒したNASをメインからはずすこと。ちまちましているが、なかなかにハードルは高い。
将来的には画像用以外のNAS2本ともミラーリングしたいが、今回はメインのNASだけにとどめることにした。


NASをもう1本と、eSATAポートのついているHD2本を購入。新しく買ったNASをメインに据え、使い倒してきたこれまでのメインのNASからデータを移す。移し終わった旧メインNASはいったんフォーマットして画像用へ。新しくメイン機となったNASには今回購入したeSATAつきHDを、きちんとeSATA接続してミラーリング。さらに新メインNASから、今回変更のなかったもう1本のNASへはこれまでのように深夜0時に定時バックアップし、今回購入したもう1本のeSATA付きHDを(もったいないけれど)USB接続して、これまでのように2本分のデータを夜中過ぎ3時にバックアップする。これで履歴つきでバックアップも取っておく。これまでバックアップを集中して請け負っていたHDは画像用にしたNASにUSB接続して、これも深夜に定時バックアップ。ただしこちらはデータサイズが膨れ上がることが見込まれるので履歴なしで上書きバックアップ。


データの移動や接続・設定は、データがデータだけに緊張こそするが、前もって考えていた通りに作業を進めるだけのこと。時間はかかったものの順調に運んだ。
問題は、新設した画像保存用のNASに、ユーザーのデータが流れ込むようにするには、工夫がいることだ。
そのままスペースだけディスク上に用意しても、そのままではだれもわざわざ画像データだけ分けて別のディスクに保存などしてくれない。


RAIDって言うくらいだから、ユーザー側からすれば3本のNASもまるで1つのディスクのように、導かれるままついデータを振り分けてしまうように仕掛けを作っておかねばならない。専門的な人はこういう場合どうするのか知らないが、素人管理者の私が思いついたのは、各ユーザーの専用フォルダ内に、画像保存ディスク内の各ユーザースペースへ飛ばす印象的なアイコンのショートカットを設置することだった。
共有フォルダについても同じように、それぞれのフォルダに対応した画像保存領域に飛ばすショートカットを設置する。
一度設定すると、大勢のユーザー相手なので今後おいそれと変えるわけには行かないが、じっくり考える時間もない。使いやすくてわかりやすいルートやフォルダの命名、ショートカットの作成作業はいずれもなかなか大変で、後輩を捕まえて作成作業は手伝ってもらったりもしたが、気がつくとすっかり夜も遅くなってしまった。


今から資料作成・・・?
もはやぐったりで、ちょっと考えられない感じだったが、説明会は昼過ぎから、というので帰りの車内と家での作業にかけた。説明に必要な画面のスクリーンショットだけ撮りためてメモリーに放り込むと、へろへろになりながら退散した。


車内で、説明の文章を打ちまくる。昨年の文書の修正なので、なんとかなりそうである。そんなことをしていたら生駒駅で大学時代のクラブの後輩にばったり会って驚いた。
家で続きをすること2時間、夜中過ぎになんとか完成した。やれやれ。後は明日隙を見てリストを作って、印刷・製本は手伝ってもらって、研修会で喋れば終了・・・のはずである。


今年も、本業の準備は真っ白のまま、ふらふらで新年度を迎える。


[fin]