合宿行脚ようやく終わる


今回の合宿行脚も、ようやく「講義」のない日まで漕ぎつけた、とほっとしたが、指導は大変だった。
・・・が、昨日話し合ってみて、5人の役割分担として、私にできる部分は技術指導面だけだなあ、ということがはっきりしてきてしまったので、そこは何が何でも頑張らねばならない、と自分に鞭打つ。


P君やR君の膝射、フォーム改造に取り組むT君、Sさんの立射・・・気がついた点を、本人の感覚を丁寧に聞き取りながら助言していったつもりである。
各校のエースクラスの選手なので、この助言が原因で、調子を崩してしまったりしないか、ととても気を遣う。しかも今後近くでみていくことができないので、助言の背後の理屈もしっかり理解してもらわないと、この後の練習につながらないし、技術の採用・修正も判断できなくなってしまう。そう思うと、ひとつひとつの説明を、わかりやすく全てを話す覚悟でやらなくてはならず、昼過ぎにはくたくたになってしまった。関西でやっている合宿とは比べ物にならない重圧である。
自分で撃つ方がずっと楽だと思ってしまった。


15時で練習を予定通り終え、片付けとミーティングをして15時半には解散となった。
ニュースによれば、都内は桜が満開のようで、すっかり春になっているらしい。
H君が渋滞の手前まで車に乗せてくれて、東武東上線の駅に送ってくれた。


池袋で降りようとすると、海外遠征で一緒だったOさんに声を掛けられて驚いた。何年ぶりだろうか。滅多に乗らない関東の電車で偶然同じ車両に乗り合わせるとは、すごい偶然である。


さて、銃を持たずに、射撃の合宿行脚を7日間。話して教えて気がついたこともあり、整理された技術もある。
たくさんの新しい人とのつながりができ、考えることもできた。明日からまた仕事に戻れば、吹っ飛んでしまうだろうけれど、得たことは徐々に整理されて、何らかの実りとなっていくだろうと予感する。


・・・しかし本当にハードな日々だった。


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