学生連盟選手強化合宿


昨晩のミーティングでは、2日間の不在を詫び、残された2日間の利用方法を提示。ミーティング後に、各選手に高校時代のことを聞きだしながら、自分が伝えようと思っていることのうち、何を知っていて何を知らないのか、いろいろぶつけてみる中で、距離を縮めることができたように思う。腰の痛みや、フォーム上の悩みなどを、到着までに依頼して、紙に書いておいてもらったものを見ながら個別に相談に応じるのをみんなが熱心に聴いていて、想像以上に具体的な指導に飢えていることに驚いた。
翌日の今日は、今後の強化をめぐるやり取りの中で共有しておきたい、技術についてのこちらの考えを示す時間に充てることにした。


朝は、1時間強を基本的な技術についての講義にあて、その後、エアライフルでその内容に沿った確認練習で午前の部を終えた。2時から、選手の希望を受けてファイナル形式の練習を行い、その後は10m・50mフリートレーニングとする。


射場に到着すると、すぐにコーチをお願いしていたIくんとFさんが駆けつけてくれて、講義に同席してくれた。とても心強くなった。


ナショナルチームのコーチK氏も様子を見に来られ、午後前監督のSさんの到着を待って、選手強化を行うにあたっての協会やスポーツ全体をめぐる行政面の情況についてレクチャーをしてくださった。短期的にも中長期的にも、取り組みの際にどこかで意識をしておかなければならない内容であった。説明に使われている資料は、断片的には触れたことのあるものであったが、全体を俯瞰したことはこれまでなく、改めて読み直さないといけないと感じた。


夕方には、同じくコーチをお願いしていたHくんも合流し、初めてメンバーが顔をそろえた。


夕食後宿で5人、WUCまでの予定を相談する。
まずは7月の選手選考についてルールを作成し、学連内の連絡を今日から参加した選手強化委員長Sさんに依頼する。


少し話をするうちに、集まったメンバーのことがわかってきた。Fさんは、学連組織の動きや予算関連・ルール関連について精通している。I君は関東の名門校で、大学から射撃を始めたにもかかわらず主将を務めていた人物で、学生たちの信頼が厚く、人柄がソフトで人と人の間で調整するのがとてもうまそうである。H君は一緒にワールドカップも行った仲で、以前から比較的よく知っているが、ムードメーカー的な明るさがあって、何と言っても銃砲店で働いていることもあって道具については何でも相談にのってくれる強みを持っている。それに加えて、前2回の遠征を成功させ予算的なことからスケジュールやチーム運営まで経験して精通しているいるSさん。
実に心強いメンバーである。ただ撃つことについては、いろいろ助言するが、それ以外はいまひとつの私。この中でリーダー役なんかやっていけるのか、甚だ不安だが、支えてもらいながらなんとかいい方向に持っていければと思う。


選手たちにはミーティングで、アンチドーピングについて、資料映像を見てもらった。
新しいフォームに取り組んでいる選手もおり、明日まで息の抜けない練習が続く。


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