ひとりではしないような料理

おはぎ



2学期制の前期末。通常の仕事の上にまるまる評価の締め切りが乗っかってくるので、さすがに忙しい。
日頃の断片的に積み重ねた各種の記録やメモを通覧して、一つの表現に纏めたり、昨年あるいは今年のはじめと出来るだけ客観的な指標を通じて比べてみたり、と、量はともかくとして(いやいや軽くはないけどね)なかなかひとつひとつがずっしりした作業なのだ。


さて、そんな時期とはいえ。昨日までの三連休には、家中心に過ごしたがゆえの楽しみがあった。


中日に相方の親友Rちゃんが遊びに来て、相方と料理に腕を振るってくれた。Rちゃんは、相方がさそって一緒に通い始めた料理学校に(相方が半年のコースを終えて卒業してしまった後も)本腰を入れて通っていて、いまやすっかり「料理上手な友人」になった。
たくさんの餃子となかなかおいしい中華風スープ、そしてナスのそぼろあんかけ。
見た目も鮮やかで、すっかりお客さんになりきって、お昼から食事を楽しんでしまった。


昨日は、秋のお彼岸、ということから思い立ったらしく、相方が初のおはぎ作りに挑戦した。
外があんこのおはぎの方だけ、丸めるのを手伝った。仙太郎もびっくりの巨大おはぎになってしまったが、ほかほかのまま実家に持って行って、喜んでもらいながらたのしく食べた。


割合、料理はマメに作っていたわたしだが、ひとりでは餃子を作るなんてことまではしなかった。
ましてもち米と小豆を炊いて、おはぎ…はしない。
作る技術の有無、や時間的・精神的余裕、ももちろんなんだけれど、それ以上に、手間なことをおもしろがってやってしまえる空気や、ちょっとがんばってしまう相手がいる張り合い、みたいなものが、こういう「にぎやかなたくらみ」には必要なんだろうなあ、と感じた休日だった。


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