ちょびひげ


先の週末、いろいろな雑用をこなした後に夕食を大あわてでかき込んで出かけ、ちょっと遠くの大きなホームセンターに閉店間際に駆け込む、ということを2日続けてやった。
ようやく環境の整った寂しい水槽に、どうしても水草や魚を入れたくなったのだ。


今回、たくさんの小さなネオンテトラと一緒に、ちょびひげで、ちょっとずんぐりしたかわいい2匹にも、お越しいただいた。
コリドラス・ピグミーだ。
今や、もっとも目を引く、われらが水槽の人気者だ。


水草のコケ担当としてオトシン君に期待する一方、水底にうっすら溜まってくる泥をかきまわしてくれる魚がいてもいいね、ということで、ちょっと前からコリドラスに注目はしていた。
ただ、小型魚中心のうちの水槽では(今回入ったネオンテトラなどは、2cm前後とかなりのちび太君だ)比較的大きく成長するコリドラス類は不似合いに思えて、なかなか踏み切れなかった。


そんな中で今回目に飛び込んできたのが、ピグミーくんだった。
ネオンテトラと変わらない2cm強の大きさで、とっても活発。コリドラスにしてはややスリムで、底だけにとどまらず、なかなか器用に泳ぎ回り、水草にもちょんちょんとアタックする。
若干、先住のオトシン君やハセマニアとデザインのかぶる、黒の横ライン、という地味目の姿だが、動きの愛らしさがそれを補って余りある。


2匹にしてよかったな、と思う。とっても2匹が仲良しで、とても楽しそうにもつれ合って泳ぐのだ。
小さな子どもが、ひげとめがねをつけてすましているような、そんな愛嬌たっぷりの顔で、おおっ、と思わせる上手な泳ぎを披露してくれたりして、目が離せない。
底や水草のコケにもアタックして、なかなかの働き者でもある。


美しく植わった水草と、群れをなして泳ぐまだまだ子どものネオンテトラたちと、ひょこひょこ現れては心和ませてくれるちょびひげピグミーくん。
ついつい時間を忘れて、見入ってしまうこのごろである。


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