孤独か、それに等しいもの


今日は、いろいろ打ち合わせの日だ。
相方と午前中、ちょっと相談してから、2カ所をはしごする。


道中、大崎善生「孤独か、それに等しいもの」読了。
孤独か、それに等しいもの


何を突き放し、なにをすくい上げるのか、という点において、私は大崎さんの小説には、しっかりとした信頼感を寄せている。ぐいっと引き込まれつつさらっと読み、しっかり翻弄されるが、しかし徒労感を覚えない。
今回の作品は、「九月の四分の一」に対して感じたような、痺れて圧倒される、というほどではなかったけれど、げんなりとなる話になりかねない素材やストーリーが、きりっと澄んだ心地になる作品に結晶していて、やはりとっても堪能した。


未読の作品に店頭で出会えば、きっとまた手に取ってしまうだろう。


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