「同僚」


仕事によって「いっしょに働く人の数」というのは様々なのではないかと思うのだが、「同僚」というくくりで考えたとき、去年まで私がいた職場の「100人弱」というのは、多い方なのではないか、と思う。


「くどくどとした説明抜きで、まだ固まりきっていないアイデアを投げかけることができ、やりとりをするうちに『遊び心』が働いて話が自然と膨らむ人」


大先輩から後輩まで年齢を問わず、こういう人が何人いるかで、いい仕事ができるかどうかが決まってくる、と思う。
振り返るに、はじめは100人弱の中にそういう人が割といたのに、出て行く人と入ってくる人を見比べていると、異動のたびに減っていったように感じる。


「共有できる遊び心」というのは、ただの「好み」とは違うけれど、まあ「好み」のような部分もあって、たとえば「評価」の俎上に乗るものではないように思うけれど、アイデアを投げられるかどうかの「信頼感」はかなりここに拠っている。


今年、30人程度の規模の職場に移り、あらゆることが新規立ち上げのハードなところとなっている。こういう人の比率は低くないようにも思うのだが、どことなく不自由な空気が支配していてなかなか苦しい。


そんな中、前の職場で散々アイデアを投げあった先輩と久々に会う約束をした。
いろいろ話してみたいことがあり、その日が今からとても楽しみである。


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