ナナのはな

アヌビアス・ナナの花


アヌビアス・ナナ、という淡水の熱帯魚水槽で昔からよく植えられる水草がある。
あざやかな緑色のしっかりした葉を持ち、丈夫でゆっくりと生長する植物だ。


この水草を植えてから、水槽はとても明るい印象になった。エビやオトシン君がつつきまわしてもびくともしない上、彼らの餌になるコケも適当につき、いまやなくてはならない存在になっている。


そんなナナが先週末から小さな花を一輪咲かせている。
控えめな水芭蕉のような花だ。


植物体が生存の危機を感じて花や実をつける、ということもあるので、ちょっと心配もしたけれど、そういう感じではない。
ちょっと気をつけないと見落とすくらいの花だけれど、花が咲くのを見るのはなんだかとってもうれしい。すごく単純な柔らかい気持ち。



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