夏の夜の息抜き

お盆まっただ中、であるが今日は仕事に出てきた。
職場でもっとも若い連中がたくさん出てきていて、少し驚いた。
取り急ぎ仕上げないと!という仕事に追いまくられている時には手を伸ばせない雑用を片づけているうちに夕方になってしまった。
片手間にやっておいたように見える仕事も、実際にはなかなか時間がかかるのだ。


こんな日に遅くまで残業することは避けねば、と潔く定時過ぎに切り上げて帰宅した。
せっかくのお盆休みだから、仕事があっても少しは「らしい」ことをしよう、と夕飯も片づけも終えてから相方と近所のカラオケボックスに出かけた。


このあたり一帯ではボーリングやカラオケのある遊興施設はここくらいで、周辺の大きな3つの住宅地からほぼ等距離のところにある。絶妙の立地だなあ、とわたしは勝手に思っている。


カラオケは滅多に行かない。職場の飲み会自体ほとんど行かないし、久しぶりに会う友人とは話すことがたくさんあるのにわざわざ歌いにいったりはしない。
せいぜい年に1回、というところだ。


嫌いなわけではない。歌うのは確かにきもちいい。
多人数で行くと、場の雰囲気やどう受け取られるかなど、気になる要素がいろいろあって、選曲や歌う回数について微妙に計算がついてまわる。なにか絶対に歌いたい歌があったりするわけではないから、余計に計算が表に出てしまうところがある。
気心しれた相手とだけならそういうことは「なし」で済むから、いい。


じゃあ何を歌うのか、っていうと、そんなに驚くほど「計算」してたときと変わらない選曲だったりする。そこのところはちょっと情けない感じがする。
それでも「年齢層」や「だれも知らんかも」といった不安のない分、いつもよりも気楽にたのしく歌い、ささっと帰ってきた。


全部片づけてから出かけて、遅くなるまでに楽しんで帰ってこれる、って贅沢なことだなぁ、と余韻を味わいながら今日は一日を終える。


[fin]