今日もNHK


学習グループの校外学習で、NHK大阪放送局へ行って来ました。
「マスコミを知る」をテーマにした総合学習の取り組みの一つです。
3年周期なので、「久しぶり」だったわけですが、一度行っているのとそうでないのとでは、引率する側の余裕に大きな違いがあります。


大阪局放送の生中継番組の収録現場や、ロケ中で誰もいない朝の連続ドラマのセットを上から見学してから、「なりきりスタジオ」に挑戦して帰ってくる、という定番コースを踏んできました。


とはいえ、車椅子がたくさんあったり、ゆっくりとしたテンポでしか出来なかったり、いろいろなことに臆病だったりする子らにあわせて行動するので、向こうの考える「定番」とは違う順路をたどることになります。
案内係の女性が、複数の団体がわらわらと来るのをさばくのにちょっとぴりぴりしている様子で、杓子定規な部分もあったりして若い先生方はちょっとその態度にカチンと来たりもした様子。


利用者の方にひどいマナーが増え、それをなんとかするために、「対応マニュアル」みたいなのが増え、やがてそれをマスターするのがその仕事のスタートであるかのようになって…という循環があるのでしょう。
本来接客業のスタートであるはずの、相手の感じ方を読んだり、どういう客かを個別に考えたり、ということがベテランや一部の「上手な人」だけがすること、のようになって後回しにされ、のびのびとできない仕事になっているんだろうなあ、と私はちょっと同情的に考えてしまいました。


どの仕事にも、そういうところって増えているよなぁ。
今日はいらいらする側だったけど、学校だってそういう変化を余儀なくされている仕事の代表的なひとつなんじゃないかな。
「サービスの対象に対する疑心暗鬼」…不幸だけどなかなかなくなっていかないように思います。


先行きは不安だなあ。


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