公式練習!


今日からお休みをもらって、国体が開催される岡山に来ています。
明日が、例年テレビでも中継のある開会式で、競技はあさってから始まります。


「じゃあなんで今日から休んで行くのさ?」
「それは公式練習っていうものに出ておかないと大変なことになるからさ!」
「…?」


…なかなか「公式練習」の重要性をわかってもらうのは難しいです。年によっては、心で涙しつつ、これを省いて競技当日から参加…ということになります。
(今年、公式練習に間に合う形で来られたことについては、職場の方々の理解に感謝しています。)


昨日から公式練習が始まっており、射撃場はたくさんの選手、役員でにぎわっていました。
朝に出発し、会場に昼過ぎに到着。息つく暇もなく、練習用の射座割り当てを確保して、即座に射手に変身。練習射座の確保には「くじ運」が必要です。
くじで射座を確保したら、与えられた15分から30分の短い時間に、射撃場の癖と銃のセッティングが合っているかを確かめ、自分の姿勢や撃発のシークエンスをおさらいします。


それだけで終わりません。ここからが本番。
「銃器検査」や「保管庫の手続き」が待っています。公式練習日の、練習よりも重要な作業といえるでしょう。


射撃はさまざまな道具を使います。銃、射撃ジャケット、射撃ズボン、グローブ、射撃ブーツ、目隠し板…。それぞれについてレギュレーション違反がないか、厳しく検査されるのです。
特に今年に入ってからは、ジャケットの堅さ検査が厳しくなり、非常に神経を使います。道具を検査室に運び、検査を受け、片づける…試合に匹敵するエネルギーを要します。(海外遠征などでは、本当に、試合よりもハラハラするくらいです。)
これをパスしないと、試合に出ることが出来ません。


保管庫手続きというのは、大会期間中、盗難・紛失が万に一つも起こらないように、厳重に警護された保管庫に銃器を預けるのですが、本人確認をして持ち出したり預けたり出来るように書類を整える作業です。


今日はこれらを無事に終えることが出来ました。
明日はちょっと、朝ゆっくり出来るかな。


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