今年もまた


今日は、近畿選手権だった。
50m種目は、この大会が国体の2次予選を兼ねている。


もともと2日間開催の予定だった。その場合、一般的な日程編成ではたいてい三姿勢競技は土曜日になる。
この土曜日は授業をしなければならない週だったので、一次予選終了時点では、棄権する可能性が高かったし、そうなるかもしれないとあらかじめ詫びてもいた。


大会日程が日曜日だけになって、さらには、日曜日は職場に行かなくてもなんとかなりそうなぐらいには余裕ができたので、いそいそとでかけた。


4月以降、私がどうにも仕事でアップアップしてしまっているがゆえに、ずるずると甘えて、新しい職場から近い相方の実家宅に一家で身を寄せるようなことになっている。家事から子どものことまで、義父母や相方にお世話になりっぱなしで、たまに取れた時間は射撃に使ってしまう、なんて、許されるのかどうか、というところだけれど、頑張って、と言ってもらえて、娘にも手を振ってもらい、車を走らせながら、つくづく私は恵まれていると思う。


前回は、半年ぶりに触れるSBだったが、今回は1ヶ月も間が空いていない。
膝射はどうにもならないだろうけれど、伏射と立射はこの間ので、ある程度は何とかなりそうだな、と試合に臨んだ。


50m3*40M
96 97 99 98 390
93 95 93 95 376
91 89 89 94 363 1129
今日は強風。それもめまぐるしく向きや強さが変わり、特に伏射の後半から立射の間は難しいコンディションだった。
冷静にうまく対処できてるなあ、と自分の射撃に感心しながら撃ち進めた。
立射は、前回気づいたことが、技術面で相当な核心部分だったようだ。結果にも現れているが、手応えを感じる。頑張って練習できていた時でも、これまでそう簡単に376点は続けて出せてはいなかった。ましてこの練習状況にこの風である。


膝射はどうにもならない。「これまでずっと完全にはわかっていなかった」ことを証明するために撃っているようなものである。とりあえず何とかしなければならないから、試合の中でごそごそレンチ片手にセッティングをいじりながら、膝射「のような」格好をしてごまかして撃っているだけである。90点を取るのがやっと。


それでも、伏射・立射の合計点数が参加者の中で抜群だったお陰で、京都のKくんに4点差の2位だった。国体予選としてはことしもこの種目トップとなり、ひとまず代表に内定した。そんな風になるなんて、4月の前半には思いもよらなかったから、また射撃の神様にエールを送ってもらったような、幸せな気持ちになった。


来週の10m種目が本命であるが、だからといってそれになにか備えられるわけではない。今日の立射の手応えを、一息つける合間にでも反芻できれば、上出来である。


綱渡りで日々を送る、不安と緊張はまだまだ続く。受け取った「エール」を糧にしのいでいきたい。


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