相方ダウン


明日は保育園の運動会である。
前日の今日は土曜日だけれど、明日に備えて、お昼まで保育がある。相方と子どもたちを見送り、私は家事に勤しんだ。


洗い物や物干しなど定番はすぐ片付いた。
以前大幅に水草を整理した水槽だが、その後また放置していたら、水面付近でバコパが渦を巻き、流れが滞った所で茶ゴケが出始めている。
意を決して、この掃除に取り掛かった。前回と同じように、ほとんどのバコパを再び刈り取って植え直すことになった。刈り取った、山のようなバコパを洗い桶で水を換えながら手荒く洗う。絡み合った塊から引っ張り出しながら、葉のなくなっている茎の部分を一本一本剪定しては選別していたら、それだけでぐったり疲れてしまった。その後、植え込みを一本ずつピンセットでやりはじめたけれど、作業を始めてから2時間が過ぎ、さすがに辛くなってきたので、長いものを束ねて挿してしまった。
なんとか掃除を終えて眺めると、ほっとする。水ってこんなにきらきらときれいだったっけ、と感心する。


昼過ぎに帰宅した相方の具合がおかしい。ひどい頭痛だという。測ると39度近く出ている。昼食だけで帰ってきた子どもたちを苦心して昼寝につかせ、そのままノンストップで夜の支度に掛かった。
今晩は園の運動会前日恒例の「保護者の練習会」である。大丈夫かなと少し後ろ髪引かれつつ、夕食もそこそこにひとり慌ただしく園に向かった。


保育園は、「子どもは親の頑張っている姿を見て育つ」ということを普段からよく言っていて、運動会はそのわかりやすい場面のひとつ、と位置づけられている。保護者の出番が結構多く、子どもたち同様にグラウンドへ裸足で出て、リズムやリレー・綱引きなどで真剣に汗を流す姿を見せることが求められる。前夜の「練習会」は各家庭からの出席が義務付けられていて、主には「リズム」を子供並みにできるようになるために行われる。私は体を動かすのが好きだから、そう苦にはならないが(それでも結構難しくて、先生方からは厳しいチェックが入る)。大変に思っている保護者は多いだろう。今年もポルカがどうにもうまくできなくて、情けない気分を味わった。


相方の病状を伝えたら、いろいろな人から随分心配された。
私も心配である。


[fin]