TSUTAYA


家から一番近いTUTAYAへは車でないと行けない。3−4年前にそこに移転する以前はごく近所にあったから、その不便さのギャップですっかり足が遠のいていた。
最近になって(と言ってももう2年くらいになるのか)職場の近くに開店していたけれど、これはこれで、子どもができて以来、仕事の後は一刻を争って帰るようになっていて「寄り道」する気分にならず、立ち寄ることがなかった。


流行にキャッチアップしようという意欲は薄くなり、年を取るとこうなるか、と思う一方、生活の実態からある程度それが必然だったのだなということは身にしみて思う。ただ、流行り廃りの変化は世の常だが、音楽業界はどんどん構造自体の変化が進んでいるらしくて、私自身の疎さもさることながら、何がどうヒットしているかが、共有されにくくなってきているということはあるらしい。


目の前で高架の上を、乗ろうと思っていた電車が出ていったこともあって、何となく駅前のそのTUTAYAへふらっと立ち寄ってみた。夏休みのキャンペーンらしくまとめ借りがしやすくなっていた。聞いたことがないのを聞いてみるか、と名前には聞き覚えがあるけれどよく知らないアーティストのをホイホイと手にとってカウンターに行った。
作ったところとちがう店舗でTカードを使うのは初めてだったので、いけるんかいな、とちょっと不安だったけれど、身分証明を確認されただけで大丈夫だった。
10-BEST 2001-2009(初回限定盤)(DVD付)
Pepperoni Quattro
HeartY
アルトコロニーの定理


10-FEETELLEGARDENHYRADWIMPS
今回借りたのは、かつての同僚、エリリンさんがWebの日記で熱く語っているので、名前に親しみができたバンドである。まださらっと聴いただけだけれど、ライブパフォーマンスに定評がある、というのはすぐ頷けた。特に10-FEETELLEGARDENのには、びっくりした(「メロディック・ハードコア」といったジャンル名は馴染みがなくて、思わずWikipediaを見に行ってしまった)。
ちょろっと聞きかじっただけのことだが、ずいぶん力強くてスマートな人たちがたくさんいるらしいことを実感した。時々はこうやってびっくりしておかないといけない、と思う。


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