アビリンピック大阪大会

大会の開会式



障害者の雇用促進を図るために取り組まれてきた、職業技能大会である。
開校にあたって、これは利用しない手はないぞ、とその内容をカリキュラム上の一つのマイルストーンにしてきた。私が担当する学科では、3年生全員に「パソコンデータ入力競技」出場を目指させ、学習の一環として一定の期間、選考会を繰り返すことにしている。今年は3年生を担当しているので、久しぶりに指導や交渉に当たることになった。4年ぶりのことだ。
3年前の「初めて」の参加を手配した経験があるので、勝手はわかっていたけれど、障害者の雇用を押し進めようという流れがこの3年でずいぶん強くなっているところが少し違った。以前は頭を下げて出場を依頼されるような空気さえあったのが、今回は参加希望団体の増加で出場枠の争奪戦のようなことになっている。これまでの実績から、6人から8人くらいは出すつもりで生徒たちを叱咤激励してきたのに、交渉を経て何とか3人の枠を確保するのがやっとだった。


喫茶サービスを担当するI先生とその選手2名とともに、今日その「精鋭」を引き連れて、朝から一日出張して、参加してきた。
他の参加者と相対的に見てどうか、ということはよくわからないのだけれど、連れていった3人の力や姿勢には誇りをもって臨むことができた。後ろから2時間弱の戦況を見守るに、よく頑張ってくれた。


今年のメンバーをもってしても「優秀賞」に食い込めなかったのは残念だったし、多少ショックでもあったのだが、彼女らには、きっと大きな糧となったことだろう。


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