静岡へ向かう


明日からの3連休は、12月に続き全日本ジュニアの育成合宿第二弾、ということになった。
今回は、50mの選手も含めた10数名、会場は静岡県藤枝市である。


クラス運営のいろいろうまく行かない感じが、何となく体を蝕む感じで、ここのところ結構精神的に仕事がしんどい。
家で幼い二人の子と(短いながらも)触れ合って、癒される部分もあるけれど、生後2ヶ月あまりの息子はまだちょっと私たちとは違うサイクルを生きているので、睡眠の問題を含め体力的に求められるものの方が癒しを上回る。
早朝や深夜に、台所を中心に家事をこなすのが、大変なようにみえて、意外に最も気分転換になっているような具合だ。
あえて相方やその実家に迷惑をかけてまで3日間も家を離れて射撃の指導をする、というのを前向きなものに捉えなおすことができなくて、今回の合宿は相当に重い気分で迎えた。
朝から宿泊荷物や資料を詰めたキャリーバッグを引きずって職場へ行き、夕方に足取り重く、職場を後にする。


藤枝に公共の交通機関で行くとなると、新幹線を静岡まで乗って折り返すのが時間的には早い。しかし交通費的にはちょっと無駄が出る。
掛川まで乗ってそこから在来線かな、と昨晩の帰りに自宅最寄のみどりの窓口で、駅員と金額を確かめながら切符を買った。
今日、職場を出る前に、念のためにネットで検索したら、時間的にも費用的にも、浜松−掛川間のこだまは無駄であることがわかった。
新大阪で新幹線特急券を短縮しようと思ったら、窓口はどこも長蛇の列で、交換はあきらめた。
同じ到着時間なのにわざわざ1度余分に乗り換える手間が面倒で、特急券の差額700円あまりには目をつぶって、浜松から在来線に乗ってしまって藤枝に向かった。


もう真っ暗で、大してなにも見えないのだけれど、沼津に向かう各駅停車の雰囲気や停車する駅の様子にどことなく見覚えのある感じがする。
金谷に停まれば、大学院時代に実験用のサンプル採取のためにお世話になった茶業試験場のことを思い出し、袋井に停まれば、同期の部員の実家が近いことを思い出し、そこから、学生時代に高速料金を惜しんで定期船帰りに山梨から京都まで地道を走ったときのことを懐かしく思い出したりした。


駅からはタクシーで宿に向かった。
着いてみると、スポーツ(おもにサッカーだろう)の合宿用に特化した、実用的なホテルだった。
久しぶりに、古い学生寮のような質実剛健な宿にぶつかったので、おおっ、と身構える。
ちょっと疲れには堪える感じだ。


さらに遅れて、渋滞にぐったりしながら到着したSさんと、明日からの打ち合わせをして、眠りに着く。


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