お祝い

店の窓から



私の実家も、相方の実家も、春先からそれぞれに祖母や祖父が不調になり、その対応で追われてきたが、ようやく「小康状態」といえる状況にたどり着いた。
ずるずると延期していた義父の退職祝いをしようと、父が両家をお寿司屋さんに招待してくれた。私の国体優勝もおまけで祝ってもらう。


「みんなでお料理を食べに行く」
ということで、
「やったーやったー!」
と娘はずいぶん楽しみにしていた。


見晴らしのいい、ターミナルの高層ビルにある店で、贅沢な食事に舌鼓を打つ。
お互いの家の近況をにぎやかに交換しあう中で、ひとり、この2-3年をちょっと静かに振り返っていた。
同じできごとも見方によっていろいろな評価ができるのだろうけれど、刻々と移り行く様々な流れの中で、ここしばらく、わたしたちは手応えのある、随分といい時間が過ごせてきたのではないかな、と思った。


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