修理完了

借りていたアルトF



ここのところ、代車のアルトに乗っていたのだが、修理ができたとのことで、ようやくパレットが帰ってきた。


無料点検のキャンペーン直前だったらしく、代車にする車が出払っており、ディーラーに展示するためのものらしい新車があてがわれた。修理に預けに行った、その日にメーカーから納車されたのではないか、というぴっかぴかの新車は、シートにもマットにもカバーのポリ袋や厚紙がかかったままで、代車に使うには申し訳なく、なんとも居心地の悪い、この10日間あまりだった。


相方が娘を園に送っていくと、
「あら新車?」
なんてことになるわけで、その度に娘が
「ちがうで、ママがぶつけてん。今修理してんねん」
と嬉々として答え、横で相方は小さくなる、ということが繰り返された、らしい。


相方は、不慣れな駐車場であわてて転回しようとして、軽く車体の角をぶつけたのだという。「角」だと軽い損傷でも影響を受けるパーツが多くなって、傷は軽いのに大げさなことになった。保険が有効に機能して、費用的な負担は幸い「なし」ですんだ。


事情を説明しないと収まらなくなってきている娘は、修理のためにディーラーへ預けに行ったとき、「なんでここに来るのか」、「どうして車が変わるのか」を尋ねた。かくかくしかじかと説明すると、
「どこごっちんしたん、みる、みるー」
となって、雨の中、仕方なく抱っこして見せにいくと、納得した。…以下、先ほどの、園でのとくとくとした説明へと続く。


「営業日で1週間」は、実感として、結構長かった。
新車だった代車を、500kmも走らせてしまって、申し訳ない感じがした。
アルトでもこのくらいの装備になっているのか、と感心させられる部分がずいぶんあった。
ETCやナビがない車を新鮮に感じてしまう自分にも驚いた。
使い慣れた車が戻ると、ほっとする。


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