出張と整体


急に出張に出ることになった。
というか、数ヶ月前に研修の打診に、「参加可能」と返答したことを私自身がすっかり忘れてしまっていたのと、さらにはその申請に対して職場代表宛に届く「受講通知」を管理職が見落としていた、というのが重なって研修センターから「すぐ来るように」という電話がかかった、という次第だ。
新しく予定を入れていたので、それを何とか先送りする手配にばたばたした後、職場を飛び出した。
んー・・・また、大幅に予定が厳しくなってしまった。人間ドックもそうだったが、数ヶ月先というのがどんな状況か予測するのが下手な上に「お願いされる」に弱いので、こういうことになってしまう。


怒られるのを覚悟で午前の部の最後にそそくさと滑り込んだが、すんなり入れてもらえた。
私自身の忘れっぷりも徹底していて、何の研修に「参加可能」と返答したのか、相当に考えながら移動したのだけれど結局思い出せず、指定された席に着いて、当日資料を読んでやっと、ああ、こういうのだったか、とわかった。
職場にいれば、猛烈にあれこれやらなければならなかったのだけれど、研修に来てしまうと、その内容はあまりに楽勝で、「無理やり取らされた骨休み」みたいな具合になってしまった。


定時に解放されるのをいいことに、首や鳩尾周辺の変な張りが辛いのを診てもらいに整体に行った。大会前に無理を言って診てもらったOさんにと、カバンには千葉の落花生のお土産を忍ばせてあったので、お礼を言って渡した。
腹筋周辺、膝や肩、首、頭と、今回もいろいろなところを緩めてもらって、久しぶりに深く息がつけるような感じに体が戻った。


数々抱えている仕事の中でも、締切りや他の人の調整でかなり気の重い仕事のひとつが、人知れず山場になっている。重さばかりを感じていたが、「それが片付いたら少し楽になるかな」と、ちょっとがんばってみる気になった。


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