仕事に戻る

校外バンケット学習



ほぼ一週間ぶりに職場に戻った。
案の定、机の上には書類が山積みになっていた。


いきなり1時間授業をして、3時間目からは電車ではるか彼方にある高級ホテルへ校外実習の引率と、慈悲の欠片もない。


生徒が自分の持っている定期券に合わせてちゃんと切符を買ったり乗り越し精算をしたりして移動ができるか、時間通りに無事に到着できるか、途中で生徒間で揉め事が起こらないか、実習先で失礼なことをやらかさないか、見学や記録、質問などの活動がちゃんとできるか・・・。
さりげなく細々としたサポートをしたり、睨みを効かしたりと、緊張感の切れ目はどこにもない。


実習の意義を理解いただいて、積極的に受けてくださったウェスティン大阪には大感謝である。
客室の清掃現場を見せていただき、今日まさに夕方から使われるセッティングされた宴会場や、そのバックヤードも、解説しながら案内していただいた。
普段から、テーブルセッティングや厨房のバックヤード、ホテルの客室を想定したハウスキーピングについて厳しく実習を繰り返している生徒たちであるから、現場の高級な資材を前に「ちゃんと」緊張して、ただ「社会見学」に連れて行くのとは全く違う、まっとうな反応をしていた。
引率している私にとっても、こういう機会がなければ見ることのできない、合理的かつ巨大な設備や圧倒的な物量のひしめく舞台裏は、驚きの連続で、生徒に混じっていろいろ質問してしまった。ホテルのスタッフの方々には、生徒たちの、多少頓珍漢なものも含め、数々の質問に丁寧に答えていただいた。


夕方ヘロヘロで職場に帰ってきて、机の地層はそのままに、まずはすぐ翌日の授業と会議の準備。明日は3時間通しの実習と2時間のクラス活動である。
とにかく明日を乗り切って、週末を早く迎えたいところである。


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