シングライクトーキング


土曜日に、自転車で出かけたついでに久しぶりに中古の本やCDを売る店に立ち寄った。
何を、という当てがあって行くわけでなく、通りかかったら何となく覗く、という昔の習慣の延長で、ふらっと入り、頭を空っぽにしてぐるっと一回りするだけのことだ。
そのときに自分に引っかかってくるものから、逆に今の自分を知る、という具合である。


SECOND REUNION?The Best Of Sing Like Talking
今は、車内でiPodを使うほかは音楽を聴くことができていないので、かつてとても良く聴いたものでも、CD以外の形で持っている音源は耳にする機会をほぼ失ってしまう。


店内を歩いて、ぼんやりタイトルを眺めていたら、ぱっとシングライクトーキングのディスクが目に飛び込んできた。
10年以上前に出たベスト盤だけれど、知らないものだった。もっとも、熱心に聴いていたのはそれよりも前のことだから(学生時代というのがどれだけ遠くになったかをこんなところで思い知る)仕方のないところだ。


無性に聴きたくなって、買う。


結晶~Soul Liberat
風の歌を聴け
早速聴いてみた。
熱心に聴いていた当時の記憶と重なっているから、バイアスがいっぱいかかっているけれど、やっぱりとっても格好いいと思う。
一緒に並べるのがどうなのかは、ちょっとわからないけれど、この時期にとっても気に入っていたシングライクトーキングオリジナルラヴの贅沢でスマートな音が、私の中で音楽についてのひとつの嗜好の基準みたいになっている。


久しぶりに当時のものをたくさん聴いてみる。


[fin]