踏み台を作る

踏み台を置いたトイレ



今日は、「家にいるデー」である。
朝は、みないつもと同じように早く起きてしまったので、午前中に出掛けよっか、ということになり、動物園にふたたび出かけた。


娘の自己主張が強くなっているのは感じていたけれど、3ヶ月を経たら以前より外出するのが大変になっている、というのはちょっと予想の外だった。


「ママ抱っこー」、「ママがいいー」、「いやー」
をたくさん聞いて、結構疲れてしまった。


なるほどなあ、と自分の中の成長観や育児観がちょっと単純だったことを反省する。


前に来たことがある、という自信から来る、電車の楽しみ方や、自分なりの動物を観る流儀みたいなものには、感心させられた。
娘は、家に帰ると小さな子供向けの図鑑を広げて、
「これは、おったなあ」、「これは観てないなあ」
とさっそく振り返っていた。


今回は肩車をするのが堪えて、上背から首にかけてひどく凝ってしまった。
少し頭がいたい。
娘と一緒にひとしきり昼寝をした後、朝からすると決めていた、久々の工作に取り掛かる。


ここのところずっと、おまるではなくて、トイレに連れて行って座らせておしっこをさせていた。
夜寝る前、朝起きたとき、ご飯の後、出かける前、などのわかりやすい節目で座るようにしていると、だいたいまちがいなくできるようになっている。
それ以外のタイミングでは、床に水溜りを作ってしまうことがまだ多い。
でも、自分で行こうと思ったときに、自分で座れるようにしておくとちょっと違ってくるかもしれないし、いずれは必要だから、とトイレ用の踏み台が相方から話題になっていた。


なんでも、そういうものが売っているらしく、相方はすでに候補を楽天で見つけていた。
どれどれ、と見ると、何のことはない。便器の部分がU字型に切れ込んだ広めの踏み台である。
なあんだ、これくらいなら大丈夫。材料の買出しもなしで、家にある端材だけでできそうだ。


テレビが液晶になったときに不要になってしまった、ブラウン管の上に渡しかける棚だった板をリサイクルして使うことにした。
足をコンコンとたたいて外し、U字をけがく。
ジグソーや糸のこ盤はないので、引き回し鋸でえいやっと切らないといけない。
円は失敗するとごまかしが効きにくいので、大きい目のRのついた四辺形にする。


足は15cmくらいの高さが必要なのだが、切り出して高さを揃えるのは細心の注意を要するので、できれば規格の材の幅を生かせないかな、と物色する。
天板にするパイン合板の厚さと合わせると、1×6材の幅でちょうどいい、と気がついて、本棚を作ったときの棚板の残りを使うことにする。


天板のRの切り出しは、やはりすこし骨が折れたが、少し修正も入れつつうまく切ることが出来た。
それさえやってしまえば、あとは簡単である。
固定する順番には少し頭を使ったが、娘が寝るまでに美しく出来上がった。


規格幅を使っただけあって、がたつきは一切なく、とても丈夫にできた。大人が踏み代替わりに使ってもびくともしない。


早速、娘に使わせてみた。
うまく上り下りできる。
ただ、登れるついでに、蓋の上にも登って、上の水洗で手を洗おうとするのには、ちょっと閉口する。
蓋の補強もしないとダメかしら。


久々の工作の出来栄えには満足した。
端材でこれだけできるとお得感があって、楽しい。


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