食器洗浄機の修理

食器洗浄機



先々週から、食器洗浄機を動かすと、ひとしきり洗浄動作を行ってそろそろ乾燥動作かな、というタイミングで、警告音とエラー表示を発して止まってしまう、という不具合を繰り返すようになった。


相方が製造元のパナソニックに問い合わせて症状を伝えると、修理点検に来てくれるということで、平日の日中、義父の立会いで見てもらった。
義父任せにしたために、うまく説明が伝わらなかったのかもしれないが、一人で来た技師は一通り調べると、「悪いところはない」と言い残して帰っていったのだという。


・・・いや、わざわざ修理を依頼するほどの不具合があるんですって。
再現するまでに時間のかかる故障だけれど、(洗浄過程の終わりまでは普通に作動して、そこでエラーが出るわけだから、試そうとすれば30分はかかってしまう)、それを確かめたのかも疑問だった。
案の定、機械はその日のうちに同じ不具合を繰り返した。
また問い合わせて、症状を再度伝えると、じゃあ、また行きます、とのことで、しかも平日しかダメというので、また義父の空いている時間に頼んで来てもらう。


今度は二人連れで来て、明らかに前回より奥まで確かめて、水漏れを発見、パッキンと、これが原因かどうかわからないけれど、と基盤を丸ごと換えていった、という。「様子を見てもらって、不具合がなくなったようなら部品代をいただきます」、と16000円程度の額を提示していった。
・・・それから1週間。取り付けがよくないのか、新しくするとこんなものなのか、扉のロックをするのにやたら力が要るようになったけれど、不具合はなくなった。


業者側は平日にしか来られない、というのは「当たり前」のようなのだが、これに対応するのが共働きには結構大変なことだったりする。
なのに、できれば修理しないで済ませようという1度目の訪問って、修理業者側からすると(お金がかからないで済ませる、という)、ある種の「良心」なのだろうか。


そんなことを思うのは、修理に関して、同じような対応がこの週末にもうひとつあったからだ。


私の実家のデジタルカメラのことなのだが、バッテリーのカバーに付いている電極接点との接触が甘くなって、フル充電のバッテリーを入れても、カメラを立てて使い始めると、バッテリーが切れたというアラートが出るようになってしまった。
底にあるバッテリーカバーを押さえていれば、そういうアラートが出ずに使い続けられるので、原因は明らかだった。
結構な重さのある単3乾電池型のバッテリー2本を、樹脂の部品ひとつで下から受ける構造なので、そういうことが起こりうることは十分想像できる。


購入した電気店で症状を説明し、そこでも状況が再現できたので、店員にカルテにきちんと説明を書いてもらってメーカー送りにしてもらったのに、1週間ほどして、故障箇所はない、とメーカーから帰ってきた、と電気店から電話があったのだという。
で、確認したあなたが見てどうなの、というとやはり同じ症状があるというのだから、本当に困ってしまう。
こちらは、6月中旬に旅行に持って行くからと、少しあせって修理に出しており、そのことも伝えているのに、「間に合わないかもしれません」としゃらっと言われたそうだ。
結局、もう一度メーカーに送り返してもらって、ようやく部品代などの見積りが出た。
なんとか、こちらから依頼した期日にはぎりぎり間に合うらしい。


こういう時間をかけたやり取りは、無駄にお客にお金は使わせない努力をしていますよ、という良心の表現なのだろうか?


さて、食器洗浄機の方はこれで片付いたかというと、まだもう一山あった。


一応不具合なく動いているので、またまたパナソニックに連絡して、部品代をお支払いしますと連絡をした。
「集金に伺います」という。しかも平日の9時から5時の間という、またまたこちらにはどうにもならない時間帯を指示してくるので、さすがに相方も参ってしまって、「振込みとかはできないのですか」と家の状況を説明して訴えた。
でも振込みはだめだという。
結局、「日曜に出張するついでがあるので、そこで集金に伺いましょう」、ということになった。
まあ、それならば、と聞いていると、時間はその日の朝にならないとわかりませんので朝に電話します、と来た。


んー・・・。せめて午前とか午後とかくらいわからないかと尋ねたけれど、わからない、とのこと。
ということで、明日の予定は、その電話次第ということになってしまった。
仕方がないのかなあ。


イナックスに、風呂場周りのサービスを依頼したときは、スケジュールについて客側の都合に合うように選択肢を用意する姿勢がもっとあったし、集金についても、作業する人が集金することはありません、と振込みの方法を説明され、分秒刻みで忙しそうなサービスマンが顧客のスケジュールを縫ってさらさら流れていく様子に、訪問サービスというのも当今はずいぶんシステマティックに完成されているのだなあ、と感心したものだ。


イナックスだって、あれが「修理依頼」だったら、また様子が違ったのかもしれないので、比較はできない。
でも、もしパナソニックが今と同じ仕組みでやるにしても、さもこれが当たり前、という感じのスタッフの言葉の遣い方をちょっと変えるだけで、この釈然としない感じは随分少なくなったのに、とは相方の言である。


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