今年の仕事


今日は職員会議だった。


2年前から運営会議に出るようになって、提案される内容についてあらかじめ主要な議論や調整を済ませて臨んでいる、という立場になってしまった。
よほど新しい切り口からの質問や意見がない限り、ただ目の前で、運営会議と同じ報告が繰り返されるだけだ。今では、職員の方々の反応を確かめながら、ただ時の過ぎるのを待つばかりである。


もっともこの職場では、そのスタートから、議論してそこで議決して決めていく、という職員会議は行われたことがなく、その場で提案そのものを覆すような、根本的な疑義は呈示のしようがない、割合硬いシステムだ。
無駄も多ければ、訳のわからない疲弊感も伴うけれど、身近に感じられて熱さもある「議論と議決で決めていくタイプの職員会議」を経てきた者には、この「硬さ」に、そこはかとない抑圧感や危険な香りを感じてしまう。
(まあ、熱さや無駄は、大概にしろよな、という苛立ちと紙一重なのだけれど)。


昨年までの仕事がひとつも減らないところへさらに今年は、職業科を束ねる「分野長会議」の長という、結構重い役が、乗っかった。
昨年度までだって、相当にたくさんの仕事が偏って寄ってかかってきていて、結構がんばって引き受けていたと思うのだけれど、人員の削減があったわけでもないのに、そんなことになってしまった。


人的補充の半分以上が初任者というのが続く中、引き継ぐ余裕のない忙しさ。経験のある人が抜けると、どうしてもその近くの者が引き受けざるを得なくなる。
少しずつ、この循環を絶って、仕事を渡していく工夫や努力もしていかないと、身動きできなくなってしまう。


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