新しい道路

砂場



ようやくたどり着いた、という感じの週末。
帰宅時間が11時を回り、よれよれ。
それでも肝心の授業の準備には手が回っていなくて、情報の教材作成は持ち帰ってきた。


今日の午前中は、相方が産婦人科を受診しにでかけた。
娘と一緒に留守番をする。
ここのところずっと、朝しか起きている娘を見られない日々だったので、この週末はたっぷり遊んであげようと思っている。


中庭の砂場に出かけ、電車を見たり、砂のケーキ作りにつきあったりする。
砂場周りの排水溝が、砂や土で詰まりそうになっているのが気になって、思わずせっせとスコップで掃除したりしてしまう。
自治会の行事には禄に参加できていなかったりするから、せめてもの罪滅ぼしだ。
ちょっと骨が折れたが、すっきりきれいにするのは気持ちいいものだ。


11時過ぎには家に帰って、お昼ご飯を一緒に食べて、お昼寝につきあう。
すっと寝付いてくれて、やれやれと起き出すと、相方が帰ってきた。


ようやく自分たちの片付けものをしたり、水槽を掃除したりする。
娘が起き出したら、今日は、早めに実家に向かった。


長らく工事をしていた架橋道路が完成していて、初めて通った。
地図上での直線距離は近いけれど、地形的には丘陵への上り口が限られているから、必然的にそこへと大きく迂回するのがずっと当たり前だった。
ところが、市街と面している部分の丘陵斜面に住宅地が開発されて、そこへ直接に道路が架けられることになったのだ。
林にさえぎられていたから、そこに道を通すと直線で結べる、ということをあまりわかっていなかった。工事が始まってからカーナビの画面を見て、なるほどね、と思ったくらいである。


今まで当たり前のように繰り返し繰り返し通ってきたところを、これからは滅多に通らなくなるのだろう、と思うと、変な感じがする。
すぐ、こちらのこの道が当たり前になってしまうのだろう。


この春は、ほかにも新しい道ができた。
大阪の東部からダイレクトに京都に抜ける「第二京阪」という高速道路の全線開通がそれだ。その開通日に私たちは偶然通りかかった。
西や東に向かう車で、なにかあれば渋滞必至の大阪の「北」を通らずに、京都へダイレクトに向かう道路ができることでどんな変化が現われるだろうか。
京都は、車で行くには「近くて遠い」、という印象が強くて、必要があっても足が遠のくくらいだったので、近いうちに試してみたいと思っている。


さて、実家に帰ると、家事から解放されて、私は仕事をさせてもらう。その間、相方と娘は公園に出かけていった。
今晩は実家に泊めてもらって、少しゆっくりしようと思う。


[fin]