果てしなき年度末


昨日、ようやく、新しいネットワークへの切り替えを済ませ、ほっとしたのもつかの間、ほぼ一人で請け負っている「研究紀要」のプランニングと編集が、原稿の依頼・作成支援・回収までで止まっているのを、年度内に完成させて起案しなければならない。


新しいネットワークの方も、設置が出来て「終わった」わけではない。昨日は暫定的に、1枚ものの使用説明書を作って10分程度の説明会をしたが、年度明け早々には、新職員も含めた全職員向けに、本校の情報機器および個人情報の取り扱いに関する説明会を、正式にしなければならない。
内容の性質上、もともと必要な資料が膨大な上、次々と新しい回線や機器が入って、運用上の変更だらけなので、大幅に書き換えなければならない。


あわせて軽く100ページを超える文書と、残酷なほどはっきりした期限を前に、暗くて広い学校に一人残って延々と作業を繰り返す。
何とか、紀要の方は加筆・修正・校正の片がついて、起案の回覧に出した。
資料作りの方は、明日一日で完成できるようにするには、どのくらいの積み残しまでOKか、じりじりと土俵際までの距離を測るようにして、PCに吐き出した内容とまだ頭の中に残っている内容の分量を比べながら必死で作業する。


1章分と別冊の編集くらいなら、明日だけで何とかできるだろう、と疲れに負けたちょっと楽観的な見通しで、ひとまず切り上げた。
ふらふらと、静かな商店街を抜けて家路を辿る。


[fin]