実家にも地デジ

地デジが来た



しばらく実家で過ごすことになる。


あらかじめ少し、話は聞いていたが、実家の居間の様子がすっかり変わっていた。
オーディオコンポが入っていた棚がなくなり、ローボードに大きな液晶テレビが鎮座している。
30年近く使ってきた、ソファセットも、新しく小ぶりな椅子に置き換わっていた。
ちょうど、昨日義弟が来て、配線や設置作業をしてくれたらしく、まさに新しくなったところのようだ。


地デジへの対応を求めるキャンペーンは、それなりのプレッシャーになっていたようで、両親はほっとしていた。
画面の鮮明さは、私も切り替えたときの記憶が新しいが、かなりの驚きを覚えさせるもので、両親を「換えてよかった」という気持ちにしてくれている。


私は、周囲に病を移さない様に、マスクは片時も離せないが、薬のお陰で微熱程度に落ち着いている。
ご飯は一緒に食堂で食べられないので、ひとり大きなテレビの前に陣取って、新しく映るようになった衛星デジタルチャンネルの、きれいな風景の出てくる番組を選んでは、見入りながら食べた。


今回の機器更新で取り外された古いコンポは、CDやMDのプレイヤーは駄目であるが、他は悪くなっていないので捨ててしまわず、2階に上がった棚で再び使えるようにしてやろうと思う。


まだ、買い物に出たりはとてもできないので、必要なものを書き出したりして今日は一日を過ごした。


[fin]