飛行機に乗り遅れる


今日の18:50発、ANAの新潟行きに乗ることになっていた。


連休明けの仕事は、何と言うか、自分のペースもイマイチなのに、さらにもっとペースがおかしくなっている生徒たちを叱咤激励してペースに乗せねばならず、授業も(続きものでなく)単発ものの実習系授業が4時間と、進行に神経をすり減らすハードなものだった。
会議こそ幸いにしてなかったものの、留守中に次々やってくる締め切りを先取りして、データを片っ端から放り込んで書類を仕上げ、代講を依頼する先生方に引継ぎの説明と教材の受け渡しに走り回る。


職場から出張や遠征に行く時はいつも、大体の時間の見当がついていても、ネットで何時発の電車で目的地何時着、というのを確かめるのだが、それをやる時間が朝から全くないままに過ぎた。
生徒を残して事情を聴かなければならなくなる、というイレギュラーがあって、ギリギリ度合いがさらに厳しくなったのだが、えいっ、と片付けてほぼ見当をつけていた最終ラインの時間で職場を飛び出した。


職場の最寄り駅に着いたときに、電車が出た後だったので、ちょっと嫌な感じはしたのだが、それでもフライトの時間までには着ける見込みだった。
リムジンバスを降りて、ダッシュで手荷物検査場に駆けつけた時点で、出発約20分前。


・・・判定はアウトだった。
銃を預ける手続きがなければ、ひょっとしたのだけれど、係員の説明を聞けば確かに無理だ。


さて、どうしたものか。
途方に暮れてしまった。
同じANAのフライト予定では、翌日の朝の便に空席はなく、その次も駄目。乗れるのは昼過ぎ以降の便のみだという。


昼間にチームから迎えの車を出す時の手間の煩雑さに対する申し訳なさや、事前の公式練習と銃器検査ができないことへの不安が頭をよぎる。


どうやって新潟に行こう。どうやったら早いのだろう。
予約なしで乗れる夜行バスなんかはないだろうか。夜行列車はどうだろうか。
帰宅間もない相方に電話して、ネットで調べてくれるよう頼みつつ、飛行機の可能性について、話を聴く。


一応、飛び立つ前に到着していたので、ANAカウンターの人たちはとても親身になってくださった。
大変なラッキーだったのだが、JALの朝の便に1席だけ空きが出たのを見つけて押さえてくれた。


折角早割で取ってもらったチケットは、払い戻すと手数料で半分くらいが無駄になってしまい、翌朝のJALのチケットは変更の効かない「特割」とは言っても、もともと取ってもらったものの倍額になってしまった。いたしかたなし。


現地とは携帯で連絡を取っていたのだが、散々やきもきさせて迷惑をかけ、翌朝改めて空港まで迎えにきてもらう労を掛けることになった。
相方には無駄な調べ物をさせてしまった上、翌朝のフライトが7時台ということで相方の実家に今晩急に世話になることになり、義父には送迎までしてもらった。
本当に申し訳ないことである。


たくさんの人に迷惑をかけて、明日改めて新潟に向かう。


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