工事再開

棚完成!



板の不足もあって、2スパン組んだけれど、1スパンだけ立ててそのままになっていた、棚の工作を、今日片付けてしまうことにする。


工程自体は、それほどたくさんあるわけではないのだが、今回出来上がる棚になんでもかんでも放り込めば今回の大片付けが終わる、というわけではない。
私が学生時代に購入して、ここまで共にしてきた本棚が、扉の横に置かれて(棚が不足しているのに)飾り棚状態になっている。
これは、こうなる相応の経緯があったので仕方ないのだが、この外にも、これまでの棚の使い方に問題があってあふれた、ということもあるので、まずは、完成後を見越した、今ある棚や本棚の中身の整理を先にする。


今回新しい棚が立つと、本棚周りが窮屈になるので、先に作りつけた棚の、一番奥の一列を解体して、そこにこの本棚を収めることにする。
前回の作業で不足が判明した板4枚分は、解体した棚から出る分を充てる。


「芸術系」(と括ると、怒る人もいるのだろうけれど)の相方は、どうも片付けが得意ではない。
ジャンルや用途を意識した配置は、ほとんどなされず、続きものの漫画すら棚中に散在している。大判の書籍や雑誌の間のあちこちにファイル類や書類がささり、入りきらないものを手提げ袋に押し込んで床に置く…、という具合。


端の一列を空け、残りのスペースで並べ替えや移動をすると、書類以外はあらかた、すでにある棚で片付いてしまった。
ジャンルごと、どのくらい分量があるのかすらよくわかっていなかった書籍が、すっきりとその姿を見せた。
これでよし。
新しい分は本来、机と組み合わせた子供用の収納システムなので、将来子供に明け渡せる見通しがないと困る。これなら、たぶん将来的にも大丈夫である。


・・・ここまでで、午前中を費やしてしまった。
昼食を摂って、娘と相方は実家に先に送り出す。ようやくここから本格的な組み立て・設置作業である。


解体して出た板を、鋸で切り、穴を新しく開ける。
2つのスパンの間に、棚板を差して繋ぐのだが、いつもこの工程には苦労する。立てた状態で同時に棚板7枚・14本のダボを同時に差すのは、床に寝かせた状態で組み上げるのとは全く違って、小さな失敗を何度も繰り返しながら、うまく行くまでひたすらリトライし続けなければならず、ストレスフルだ。
全部組んでから立てられたら、どれほど楽なことか、と思うけれど、柱が5本もある構造物を一人で立てるのは絶対に無理なので、仕方ない。
幸い今回ここは、比較的すんなり組めた。


次に、2層になった棚の、前面の方を組む。
前面は、高さ295cmにもなるので、立った状態で棚板とダボを合わせるのはさらに難しくなる。以前に同じような作業をしたことがあるが、できればあまりやりたくない。
後面の1層目と違い、柱が3本なので、一か八か、寝かせた状態で全部組んで立てることにする。


組むのはそれほど苦労しなかった。しかし、いざ横幅160cm・高さ295cmの、つなぎの弱い棚を振り回して立てる段になって、少し後悔の念が湧く。
予想以上に重くて、弱い。


大きさが大きさだけに、周囲にぶつけると、壁紙を痛めたり、照明器具を壊したりすることになる。
面倒だったが、照明器具はすべて解体して取り外す。
途中で支える役割を果たしそうな椅子や脚立を配置しておいて、ゆっくり棚を起こした。
ばらばらに崩れそうになったり、ぶつけそうになるのを、ぐっと堪えて元に戻す、ということを幾度も繰り返し、冷や汗と脂汗をかきながら、どうにか立てることに成功した。
明日以降、体のあちらこちらに筋肉痛が出るのは必至である。


やれやれ、と補強用の金具を打ち、ベニヤの覆い板を載せる。延べ4日目の夕方にして棚はようやく完成した。


その後は、工具を片付け、本棚を移動させて、がさがさと相方の書類や書籍の片付けの続きを、延々とやる。
私も一旦実家に行ったのだが、家に戻ってきてから相方と夜中に作業すること数時間。
全て終わったときには、朝の4時になっていた。


想像していた以上に、すっきりと部屋は片付いた。
出来上がってみて、この部屋が片付かないことが随分と心の重荷になっていたことに気がついた。


[fin]