夏の工作、はじめる

材料の山



盆休みもあと3日。
残りは、あふれた荷物の構造的な解消のため、工作に励むことにする。


構造的な問題・その1。
保育園の物品購入に協力したり、生協を利用したり、と我が家はどうも「買い置き」をする生活スタイルになってしまった。
私一人で住んでいるときは、スーパーが非常に近いこともあって、さほどそういうことはしなかったので、大きな変化である。これにどうも対応できていない。


保育園の共同購入品を中心にあふれているので、まずはそれを収められるよう、勝手口の棚を、下のゴミ箱収納部分まで拡大する改造することにする。
将来的には、反対側に低めの収納棚を作ろうと思うが、それはまだ先の話。


構造的な問題・その2。
相方の書類や書籍に大判のものが多いこと。
東側の壁一面に、本棚を作りつけたのだが、文庫・新書サイズの棚が5割を占めている。ところが、相方の持っている紙ものは、雑誌サイズやA4程度の大判のものが多く、結局、棚にたくさんの空きがあるまま、床や机に書類が積み上げる、という状況になっている。
整理も必要なのだが、大判の書籍を収納できる場所を作らなければどうにも片付かない。


将来的には、子供の本棚や机、ベッドなどを整えようと構想しているのだが、今回はその中の本棚部分を先に作ることにする。


これまでに作った棚の図面を引っ張り出して、新しいものを描く。
これまでと違うのは、娘がわいわいと一緒について回ることだ。


メジャーを出して測っている横から、同じことをしたい娘がそれを取ろうと手を伸ばし、もうひとつのを渡すと、一緒に「ピッ」といいながらまねをする。図面を書くと、横から「えんぴつ」と紙を取ろうとするので、もう一本渡すと、私が書いている紙に書き込みに来る。しかたなくチラシを渡すと、同じように何か描く。
娘にとって珍しいものを手に取るたびに、それを貸してくれ、と泣く。


・・・なかなか大変である。


買い物・材料加工・組み立て、と3段階で考えると、最も時間がかかるのは材料加工だが、精神的に負担なのは買い物の部分である。
なんとか買い物までは今日やっておきたい、と思うのだが、カットを依頼する必要のある大型材の寸法と金具など必要な小物の書き出しまでで昼を回ってしまう。
やや見切り発車だったが、娘が午睡に入ったのをいいことに、一人で買い物にでかけた。


10フィート以上の材は、反ったりねじれたりしたものが多く、店や時期によって当たりはずれがある。
近くのホームセンターで、いいのがなければ、他も当たる覚悟で、いつも利用するDに行ってみた。


前回に棚を作ったときは、量も少なくはずればかりだったのだが、今回置いている10フィート材は大当たりだった。
しかし、板材にするために大量(といっても72フィートだけれど)購入する1×6材の在庫が少なく、これは他を当たらざるを得ない。
柱材を70フィート買って屋根に括りつけて運ぶだけでも、一人では結構大変なことなので、今日は板材以外のものをここで買い、板については、明日に他所へ出直すことにした。


材を選んだり、カットサービスの人にあれこれ依頼して切ってもらったりするのは、スムーズに運んでも時間のかかるものだ。
今日は、カットサービスの担当者が、丁寧で話の早い人だったので、助かった。
柱以外にも戸棚の扉にする「すのこ」だ、木箱だ、と嵩張る買い物が多い。
これだけたくさんのものを、加工してちゃんと完成させなければならないと、買い物でいつも感じる重圧はあいかわらずだった。


車の屋根に、長い材を括りつけてから、再び店内に戻り、ダボや金物など小物類を一そろい購入して、家に戻る。
途中、小雨がぱらついてハラハラしたが、なんとか建物に無事運び入れることができた。
せっせと車と建物の玄関、さらに玄関からエレベーターと往復して、家まで「大物」たちを運ぶ。
勝手口に棚を作ってから、同じフロアに住んでいる方に、声をかけられるようになった。
運んでいる間にも何人かと一緒になって、次は何を作るのか、という話になった。


勝手口に材料を積み上げた。
今日は、ここまでで精一杯。
残りの買い物と作業は、明日から取り掛かる。


[fin]