参観と法事


相方は無事昨日帰宅した。娘に合わせて一緒に実家に来ている。


今日は、土曜日。祖父・祖母の7回忌・13回忌法要があったが、私は職場が授業参観日で、やむなく欠席となる。
4時間フルに授業した後に、PTAの総会があったり、臨時の懇談が2件ほどあったり、さらには学科の説明会で話もしなければならない、という、平日以上にハードな一日だ。


法事などはもうしっかり出ないといけない年齢になっているのに、試合だ仕事だと、どうもはずせないスケジュールと重なってしまって行けないことが続いている。残念であると同時に、両親や相方には少し申し訳ない感じである。


案の定、私の方は、ものすごく慌しい一日となった。
結果的にうまくいったが、懇談は一種の緊張感のみなぎるものであったし、参観で展開することになったのは、今年からの増学級を指示しつつ予算はほとんどつけられなかったあおりを受けて、従来Macで組まれたシステムに、DellVistaマシンが追加されたという、ちょっとひどい環境をフルに使う、はじめての授業だった。
知的障害を持つ生徒に授業する上で、(イラストレーターという同一のソフトを使うとはいえ)異なるバージョン(CS2とCS4)と機器の使用方法が混在するというのは、生徒にも指導者にも困難この上ない。
2種類のプリントを配り分け、共通の説明・一方だけの説明を切り替えながら、指示を飛ばす。


我ながらうまくメリハリをつけて説明し、なんとか切り抜けたが、保護者からは、なんでこんな2種類の環境が入り混じったところで授業するのか、と怒りのアンケート回答があったという。
もっともなことである。矛先は間違っていただきたくないが、怒っていただいて結構だ。裏づけとなる予算を用意することなく、耳ざわりがよくて自分の手柄になりそうなことを指示し、現場に必然的な混乱を招く、中枢の身勝手はもっと知られていい。


なんとか説明会まで無事終えて、そこから次週の準備をするとすっかり遅い時間となり、土曜日とは思えないようなフル稼動の一日となってしまった。


帰宅して法事の様子を尋ねると、子供の参加がたくさんあってにぎやかだったようだ。
会食デビューの娘は、給仕してくれる人を覚えて、その人が通るたび「次はまだか」と、わいわい言ったり、お姉さん・お兄さんたちに混じって、会場を何周も歩き回ったり、とたくさんのエピソードを作ってきた。


寝顔を見ながら、多くの刺激を受けて、今日一日で随分成長したことがあるのかもしれないなあ、と思った。


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