旧交


以前の職場の休日行事に出席してきた。
卒業生が集まる同窓会である。
相方は現職の職員なので、参加する立場は違うが、ともに行く必要があったために、昨年に引き続き娘と3人で参加した。


例年、卒業生の顔を見ることと、旧同僚に会うことをともに楽しみにしている。
このごろは異動のサイクルが早くなっているので、旧職員が出来るだけ顔を出してあげないと、卒業から少し経った卒業生は、学校を訪れても知っている先生がほとんどいない、なんてことにすぐになる。


学校の先生に会いたくて同窓会に行くわけではない、という生徒もあろうが、支援学校というところは保護者や生徒と先生の結びつきが強くなければうまく動かないところで、一般に時代の変化に関わらず濃密な人間関係が保たれている。


今年も、たくさんの卒業生やその保護者の方々と、1年ぶりの再会をし、かつての同僚の人たちとも旧交を温めることができた。
いろいろな作業所や施設を渡り歩きながら頑張っていたり、景気が良くない中で、自宅待機なども余儀なくされながらも、なんとか勤めを続けているかつての教え子たちに、教えられたり励まされたりすることがたくさんある。


帰宅後、疲れた娘と相方が昼寝するのを横目に、久しぶりに水槽の掃除をした。
少しパワーフィルターの水勢が弱ってきたためか、細い毛のような茶ゴケが出やすくなっている気がする。
掃除した側の勝手な感慨だろうけれど、すっきりときれいになったガラス越しに見えるようになっただけで、何となく魚も気持ちよさそうで、元気にもなったように感じる。


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