スランプにて中断


バイオフィードバック装置でコヒーレンシーを診る、ということをするようになったのだが、やり始めて割合とすぐに、高いコヒーレンシーが出た。
なんだ、とりわけ静かでもない車内ですぐにこのくらい出来るのならば、この調子で練習していけばいいだけじゃん、と調子に乗っていたのだが、数日前から急にスコアが悪くなりだした。
はじめは、「今日は何だかわからないけれど調子が悪いな」くらいに思っていたら、次の日もその次の日もぜんぜん駄目。ついには心拍の位相が全くきれいに整わなくなってしまった。


それが何か自覚的な症状に結びついているか、というと、よくわからないあたりがさらに情けない。
良かった原因も、悪くなった原因もよくわからない。
姿勢かな?全身の力の抜き具合かな?、呼吸かな?と、あれこれ自分なりにやってみるが駄目である。


どんなものであれ、点数が出るものに取り組むときの常で、頑張ってるのに点数が悪いと、がっくりめげるものである。
ストレスに対応する力をつけるための取り組みでもあるのに、やるたびに気分が滅入るようになってしまった。
スランプ、というのは、まさしくこんな感じなのだろう。これでは何のためにやっているのかわからない。


ひとまず中断することにする。


身体の見えないところに働きかける手立てというのは、とても限られている。
安静・運動・脱力・緊張・頭に思い浮かべるもの・呼吸。


射撃は、姿勢の取り方と、筋肉の緊張−脱力に全神経を研ぎ澄ますスポーツなので、その辺については少し心得がある。
この機械を使った瞑想を始めた時にも、これまで等閑にしてきたなあと思った「呼吸」が怪しい。
どうすると、どんな効果があると言われているのか、きちんと系統立てて知らなければならないな、と思う。


[fin]