口内炎の治し方


少し早く仕事を終えて、久しぶりに8時までに家に着いた。
何気なくテレビをつけると「ためしてガッテン」の最中だった。テーマが「口内炎」!そのままテレビに釘付けになってしまった。


悩んでいる人の例として、出演していた人が、年間250日以上口内炎があるということだったが、私もいい勝負である。子供時代からの宿痾と言えよう。
現在も、年末来2ヶ月、場所を移しながら絶えることなく続いているところである。
これまで耳鼻咽喉科や口腔外科にも行ってみて、いろいろ尋ねもしたが、要はよくわからない。出している医者自身が薬は大して効果はないというし、原因も結局のところわからないのだ、という。普通の人なら炎症を起こさずに治癒してしまうような傷が、すぐに治らないからこうなるのだ、ということなので、口の中を清潔にして、身体を休めてくださいね、ということにしかならない。刺激は良くないから、殺菌も積極的にはしないほうがいい、とまで言われては、できることはなにもない。こういうものだと痛みに耐えつつ、ずっとあきらめてきた。


番組も、その線に沿って展開する。
デキサルチン等の、私にも親しみのある口内塗布薬は、殺菌ではなく抗炎症薬であること、傷が化膿している状態なので、外傷と同じプロセスで治癒すること、本来口腔内は傷が治りやすい環境であること、などそれぞれには「知っている」ようなことを、きちんと組み合わせて考えていくと、それでもなんとなく有効な対策ができていくのがおもしろい。


結局はストレスなんだよなあ、と私は決め付けていたが、どうもそれは間違いではないらしい。ストレスは唾液の分泌量の減少と強い相関があるようで、それが口内の環境悪化、傷の治癒力低下とつながっているという。


結論からいうと、イソジンなどの殺菌作用のあるうがい薬で、食後・朝・晩などに口腔内を殺菌して、殺菌したあとは、その薬剤の害を除くためによく水で洗い流す。これが最良の対策だということだ。
番組内でモデルに取り上げられていた人は、それで治癒が著しく早くなったという。


なるほど。殺菌は消毒薬で積極的にやっておいて、そのままにすると細胞の再生を阻む消毒薬は、しっかり後で流してしまえばいいのか。
薬は、その時に痛みや腫れがひどい時にだけ、対症療法的に使うためにある、ということか。
具体的で、簡単で説得力がある。


大して手間のかかることではないし、風邪防止で最近やっている、「朝の鼻うがい」と「顔を手でさわらない」に続いて、やってみることにする。


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