暮れの作業3(ジュリー祭り)


宛名を夜のうちにまとめて印刷したものの、その後寝てしまった。ちょっとゆっくり寝ていたら、相方は朝早く起き出して、コメントを全部書いてしまった。
朝食後、相方が先に投函しに行っている間に、私もあわてて書きあげる。
すぐ、負けじと投函に出かけたついでに、8月以来たまりにたまった通帳記入や、忘れていた振込みをしに銀行や郵便局を回ってきた。
年末で、どこもATMは長蛇の列だった。


帰って一息つきがてら、昨晩相方が録画した「人間60年 ジュリー祭り」をかけて、ぼんやりと眺める。
娘が、食い入るようにジュリーの顔を見つめながら、リズムを取ってお尻を振ったりしているのがおかしい。
テレビに映るジュリーを前に、初めて喜んで聞いたりまねたりしたのは、おそらく私の場合も記憶にないほど幼い頃だ。
60歳にしてなお「アイドル」または「スター」として、ドームに3万人を集めて80曲を歌う姿には、凄みや滑稽味やいろんなものが渾然としてあって、つい見入ってしまった。
この歳になってジュリーは、全盛期と変わらない艶のある声をとり戻していて、それがライブの終わりにも衰えない。アクションはともかく、その歌声に危なっかしさは微塵もなく、ただ唸らされた。素敵だ。
BSハイの番組は90分の長尺だったのはうれしかったけれど、前日に放送されていたNHK総合のプログラムの編集が圧倒的に良く、その印象が強かったために、今日のは長さの割に物足りなさを感じた。


昼からは、相方は洗濯機の洗浄、私は台所と洗面台の清掃をした。
洗濯機の洗浄が、ちょっとすごい。
酵素分解させているのだと思うが、真っ黒なカビのようなものがモロモロと浮いて、いったいどこにこんな汚れが隠れていたのかと毎回驚かされる。
台所は、またまたエコバッパーを当ててみる。
驚くほど落ちる汚れと、なかなか落ちない汚れにはっきりと分かれる。
ガラストップグリルの、油を含んだ焦げが層を成した汚れは、界面活性剤も高温蒸気も単独では歯が立たなかった。今回新しく用意した、ガラス磨き用の研磨シートが、ここでは威力を発揮した。
カルシウム系の結石は酢などの酸で落ちるはずだが、油やパラフィンが噛むと、結局物理的に掃除するしかないようだ。


日も暮れるころ、エコバッパーを実家に返却がてら、同じ方面にある、移転して開店してから一度も足を運んでいなかったTSUTAYAに3人で行ってみた。
新しい音楽を仕入れるのが1年ぶり、ということになる。随分忙しくなったものだ、とあらためてそんなことで今年訪れた変化を実感する。
総合スーパーだった建物がまるまる音楽や映像のコンテンツショップと本屋になったので、広いだろうとは思っていたが、実際はその予想を上回った。
絵本や玩具のコーナーが意外に充実している。安全基準や発達段階に気を配った、木製の玩具などがずらりと並ぶコーナーは、予想していなかったので驚いた。
レンタルは返却にわざわざ訪れる手間がなかなか割けないので、これからもそう頻繁には来られないが、家からは遠くはないし、たまには来てみたいと思った。


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