Y県選手強化合宿

合宿風景



昨日は登山後、仕事が早く終わったので助かった。
ほぼ定時に学校を出て、そのまま車でH島まで移動してきた。
夜中を過ぎる運転になったら、さすがに体力が不安だと心配していたが、渋滞にぶつからなかったお陰で、11時前に到着することができた。


国体を数年後に控えたY県の強化合宿に招かれてのH島入りである。
3回目になるが、毎回少しずつ観点とテーマを変えながら行われる。今回は「指導者の育成」。
学生に対して、後輩の指導をどうやって行うか、という話はしたことがあるけれど、協会単位で指導者を指導する、というのは初めてである。どんな風に話すべきか、少し身構えて臨んだ。


練習における技術指導は控えめにして、国体までの人的体制をほぼ整えた「国体強化チーム」全体を観察することを主にする。
今日は、昼間に2時間、今後指導に当たる立場の人々を相手に講義、夜にはさらに、夕食後2時間、選手も含めた全員を相手に講義をした。


昼間の講義は、「指導者」とは「技術指導者」だけではない、とか、スポーツ基本計画を軸に一貫指導体制やオリンピック中心主義を組織として課せられていることと、その一方でレクリエーションスポーツとしてのコミュニティ的成熟が強化の上でも不可欠で、その面が難しいし遅れてもいる、ということなど、ちょっと枠の大きな話を自分なりにしてみた。
夜は、公認コーチ講習の専門教科で出ていた「ライフル射撃の技術的指導について」の目次を借りながら、技術全般にわたって、指導上の観点から各項目を解説した。
反応は上々だったし、なかなかうまく話せたのではないか、とちょっと甘めに自己評価。


先月の公認コーチ講習の専門教科を一緒に受講したSさんが参加されていたので、性質として同じ講習をすでに経験している気安さから、指導者講習とはこのようなものだという話し手と聞き手の共犯関係がすでにあるような心強さがあった。
「指導」については今晩で一山を越え、さらには明日は久しぶりに少し自分も撃てる。とても楽しみだ。


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