耐震固定具

疲れがどっと出る感じで、朝から少し気だるい。

娘は日々成長し、今では掴まり立つだけでなく、抽斗を片っ端から開けて、中のものを丁寧に外に出すのが日課になっている。
抽斗を出した状態で、それに手をつく様子を見ていると、体重10キロとはいえ、見ていて家具の方が少し危なっかしい。

ほとんどの家具は壁や天井に固定されているが、入り込みたがる台所の水屋だけは固定できていなかった。
炊飯器を抽斗のように引き出せるようになっていて、それが娘にとって格好の高さにある。
それで遊ぶこともあるようなので、天井に突っ張って固定することにした。

スーパーに行けば、防災用品コーナーで買えるのだが、市販の突っ張り棒はなんだか無骨でいやである。
家にはたくさんの端材があるので、これでなんとかすることにする。

金具やゴムをホームセンターに買いにいき、端材を選んで寸法を測り、いい長さに切る。
作ったのは、これまで作ってきた棚の、柱の部分だけを短くした「つっぱり柱」だ。
固定具としてはちょっと贅沢な構造だけれど、値段的には市販のものより少し安くなっただろうか。
早速取り付けてみると、固定の具合は相当なものである。
上に載せているかごの横に壁が出来たのもいいし、なにか吊るす金具をつけたりするのにもいいかも知れない。

作業している間に、相方は、洋ナシでマクロビスイーツを作ってくれた。
一日遅れの誕生日祝い。どこか素朴な風合いの、しかし洋ナシのちょっと贅沢な香りのケーキに舌鼓を打つ。

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