バスマットに大喜び

バスマットに大喜び



昨日は、相方がホームセンターに行ってみたい、というので、昼寝から覚めた娘と3人ででかけた。
耐震固定用の金具やクッションゴムを買ったのだが、そのほかに、お風呂用の一番小さいポリウレタンマットを買った。


このごろ、娘をお風呂に入れるスタイルが変わった。
自分でしっかりすわれるようになってからは、ひざの上に仰向けにするのを嫌がるようになり、床に座らせて体や頭を洗うことにしたのだ。
お湯を張った洗面器で嬉々として遊びながら、体も頭も洗ってもらうのがいいらしい。


洗う方も、楽チンなのだが、唯一この方法の難しい点は、泡だらけの頭を流す方法だ。
耳を押さえて、顔に湯がかからないように・・・といったことは、体勢的にどうしてもできない。
下手に傾けたり手で除けたりするよりも、真上からお湯を流す方が耳に入りにくいようである。
「かけるぞー」と言って、上からお湯をざばっとかけて流すことにした。
顔をお湯が流れるのを、はじめはびっくりしていたが、このごろは、目をつぶってやり過ごすようになった。どうやら息もちゃんと止めている様子だ。
勢いよく洗い流してしまって、すぐ顔を拭いてやれば平気な顔をしている。
顔に水滴が跳ねるのも嫌がる、という子の話もちょこちょこ聞くので、まあ個人差と言うのは相当にあるなあ、と思う。


そんな風に洗うようになって、風呂場の床に直接座らせていたのだが、あらかじめ湯を流しておいてもちょっと冷たいし、固い床の上だと、接地している部分を洗いにくいので、マットが欲しくなった。
実際に店頭で探してみると、シャワーの時に立ったときに足の下だけに敷くことができるような小さなサイズのものがたくさんあってびっくりした。もっと大きなサイズからしかないだろうと思っていたので、ひょっとしたら切らないといけないかも、とまで考えていたのだ。
白地にパステルカラーのドロップが規則的に浮かんでいる、すっきりしたかわいらしい柄のものが気に入って、相方と「なかなかいいね」と購入した。


家に帰って娘の前で、包みを解き、
「ゆきちゃんのだよ」
と見せると、大きく目を見開いて、手を伸ばしてなでたり、持ち上げて振ってみたり、置いてみてながめたりと、大喜びをした。
あまりの喜びぶりに、びっくりする。
おもちゃを作ったり、買ってもらったり、プレゼントしてもらったり、という場面はこれまでもいろいろあったのだが、こんな反応は初めてだ。
なにか琴線に触れるものがあるのだろう。


お風呂でもうれしそうに、マットをなでてご機嫌だった。
もうしっかり「好み」ができてきているのだなあ、と感心する。


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