ユニバーシアード消滅

大会縮小を告げる文書



協会からメールがあった。


まだ、遠征の後片付けが済んでいない状況なので、差出人のところを見ただけで、ドキッとする。
しかし、今回は、開けてみてさらにドッキリすることになった。


ここのところ、アメリカのサブプライムローンの融資元の破綻に端を発した世界的な金融システムの崩壊で、株価が大変なことになっているが、そのあおりで来年のユニバーシアードが規模縮小を余儀なくされることになった、という。
FISUから6種目削減を伝えてきたが、その中に射撃が含まれていた、というのがメールの内容だった。


FISUからの文書もPDFで添付されていたが、謝罪色が前面に出た文面で、まあ、そういうのならしょうがないな、と思ってしまった。
なんの客観的な資料もなく文面だけで納得するのでは、甘いのだろうけれど、こう正式に伝えてきた時点では、そう受け止める以外にできることはない。
冷静に見ても、6種目の中には「正式種目」の も含まれていて、オプション競技である射撃が削減の対象になってしまったのは、まずいたし方のないところか、と思われる。


まだ、「大学スポーツ」としてきちんと位置づくかどうか、過渡期にある中で、今回のこの削減は、なかなか痛いところである。
状況を見ながら、今後の派遣や参加を検討している国も多いだろうから、再来年の世界学生選手権、さらにはその次のユニバーシアードで射撃がどうなってゆくのか、不透明になったとも言える。


来年度の遠征がなくなって、ほっとしたのは確かだが、ただ派遣する、というところからようやく抜け出して形が出来てきた学生連盟の強化事業の最大の動機が抜け落ちることになり、その点についてはどうしたものかと思う。


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