C1

C1のついた台所



浄水器が欲しい、と相方がかなり前から強く希望していたのだが、とうとう今日取り付けられた。


まめに麦茶を沸かすことが苦ではなかったし、加熱調理してしまう分にはそれほど気にする必要もない。どうしても「水」を飲みたいときにはミネラルウォーターを買うことができるし・・・と私は考えていたのだが、相方なりにいろいろ考えるには、「水」はそれだけの投資をしても十分に見合うものだという。


ブリタなどの、ゆっくり冷蔵庫でろ過するようなタイプではダメなのかな、とその線でも考えてもらったけれど、カートリッジの値段からいうと高くつくし、冷蔵庫が狭くなるのもちょっと…ということだった。


浄水装置には、一般的な(と思っている)蛇口付近に取り付けて必要に応じてフィルターを通すタイプの他に、家に入ってくる水全部を浄化してしまうものなど、いろいろなタイプのものがあるようだ。(余談ながら、「水道水の塩素分」というのは飲用以外の面では重宝なもので、全部浄化してしまうタイプでは、家の中の配管が微生物でぬるぬるになってしまいやすいという。そうだろうなあ。)


取り外しにも工事が要るような大げさなビルトインは勘弁して欲しいなあ、いくらカートリッジが長持ちするとはいっても、いずれ交換が必要なカートリッジは、スペアが将来的に手に入りやすく、自分で交換できるようなものでないと困るし・・・と浄水性能より先々のメンテナンスの方が私は気になる。
相方の検討の結果、日本ガイシが作っている「C1」が、市場にもよく出回っていて評価も高く、デザインや設置方法についても、うちの台所で違和感なく納まるだろう、ということになった。


数日前に本体が届き、取り付け業者の施工待ちだったのだが、今日帰宅すると、出来上がっていた。
結構な大きさなのだが、すっきりしたデザインで威圧感はない。ちょっとシンク向こうを走るホースが気にならなくはないが、まな板を立てると見えないところだし、いいだろう。蛇口のハンドルパーツの下に分水パーツが挟まって、少し背が高くなった。


浄化のためにフィルターを通す、というと、ミリポアにシリンジをつけてぎゅうぎゅう押す、なんて実験のことを思い出したりして、「時間や力のいる作業」とイメージしてしまうのだが、物理的ろ過よりも「吸着」が主だからか、分水栓をひねると、あっけなく大量の浄化水が出てくる。
もともとさほど問題を感じないおいしい水だと思っていたくらいなので、浄水器がついてあらためて「水の味」を確かめても、「感想」らしいものはあまりない。
麦茶の色がよく出るようになったのが、一番の「変化」だろうか。


どういう仕組みで、どんなことになっているのか、機会があったら説明書などを読んでみよう。


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