コーチ講習

コーチ講習テキスト



今年度、文部科学省公認コーチ講習を受講することになった。


近々国体監督の要件となるため、各府県の射撃協会では資格所持者を増やす努力が求められている。
私もその例に漏れず、これまで協会から取得を持ちかけられてきた。


しかし、「はい、では」と受けられるほどにその敷居は低くない。
コーチ資格取得には、日本体育協会主催の共通科目を5日間、NFと呼ばれる各競技団体主催の専門科目5日間と計10日間の講習受講に加え、資格試験合格が必要である。試験はともかく、5日連続の講習を2回も受けるだけの休みを、そうは簡単に取ることはできない。
受講を持ちかけられた多くの人と同じように、「そんなに休めません」と断り続けてきた。


そんな事情があるのに今年になって受講することにしたのは、いきなり日本学生代表チームの監督をせねばならなくなったためである。
別に「資格」を求められてはいないのだが、「競技指導者」の立場にある人が「前提として持っていなければならない」、とされる知識とは何なのか、知らなかったでは済まされないと感じたためである。
極端な話、別に資格が取れなくてもよく、要は体系的に一通り講義を聞き、勉強しておきたい、という受講動機である(変だと思うけれど、一般的には逆の受講者の方が多いのかも知れない)。


今日から、新大阪のホテルを会場に、朝の9時ごろから夜の7時ごろまで(若干日々のプログラムによって前後はあるが)2時間から4時間の講義を3つから4つくらい立て続けに受ける。
新しくノートを買い込み、久しぶりに学生の側になる。


ただ延々とテキストを読むような、「はずれ」の講義が多いかもしれない、と身構えていたが、要らぬ心配だった。
今日の講義は、オリエンテーション熱中症予防について・社会の中のスポーツ・スポーツと法・スポーツ心理学。
いずれも、講師それぞれがこれまでに豊かに経験を積んでいて興味深い内容ばかりであった。必要と思うところ、必要と感じるところを書き留め、ノートを作りながら話を聞くのは、楽しい。
学びたいもの、学ぶ必要を感じているものについて、講義を受けることはとても面白い。


あっという間に一日が過ぎて行ってしまった。


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