国体二次予選(10m)


二つの実家を渡り歩くのだけでも、まだ娘には少し刺激が強すぎるところへ、さらに昨日は従妹たちとの再会もあって、めずらしく夜激しく泣いてしまったりしたが、寝付いてからは朝までぐっすりだった。
念のため、と実家では試合前は隣の部屋で寝かせてくれる。少し申し訳ない感じだが、ありがたいことである。


毎年のことながら、開始時間などがあやふやな10mの二次予選。
月例会は9時半だが、二次予選だけの10mは9時からのことが多い。
まあ準備に時間がかかるわけでなし、8時半までに着いておけば大丈夫だろう、と7時半に家を出た。


先週50mの予選から撃ててはいないが、いろいろ思考実験はしてみた。
狙点の定まらなさに問題があるなら、銃の高さを保つことに関係する箇所を、シンプルに把握する工夫をするよりない。
たわみによる調整を多用しないよう心がけ、軸の形成をする時に鉛直下向きの要素をできるだけ使わないことである。


骨盤周りのポジショニングでできるだけ複雑な要素を廃するように気をつけて撃っていく。
ストックと右胸の接触圧と、右肩甲骨のスライドと、胸骨のポジショニングの3つを連動させる軸の取り方が有効であった。
S4までは不明なはずれはなし。明瞭にSpで失敗したままTrに入っての失点のみ。
これは除けるようにならないといけない。いい加減さを許してしまう、雑なメンタルの産物だ。
上がりの2シリーズは、近い将来絶対に100、100で必ず上がれるようにならねばならないと思っているのだが、ダメだった。
98,98・・・。予測に反して左側にわずかに外れることが2度あった。
軸を鼻を通るラインにするか、右目を通るラインにするか、といった違いにその原因がないかな、などと思ったのだが、どうであろうか。


595くらいを目指したが結果は591。
予選としては十分な点数で、他を圧倒することはできた。代表はこの10mの方を取ることにする。


北京WUCと国体が連続した日程になるので、昨年大分のリハーサル大会に出たSさんに、射撃場のアクセスや飛行機の便について相談にのってもらう。
出場後、成田に移動してそのまま北京へ、というのは何とか可能なようだ。
変なプレッシャーを感じずに撃つ忙しい日程は、会場がアジアの近場であることを生かした、かえって良いスケジュールかもしれない、とのこと。なるほどね。


代表に内定したことで、有効期間がブロック予選までの選手強化用練習チケットをもらった。午後早速それを使ってSBの練習をした。
SBの立射では、やはり問題がよりはっきりと表れる。弾着は9点圏の円の中で彷徨ってなかなか言うことを聞かない。まだまだである。10mがさらにもう一歩伸びるための鍵がここにきっとある。


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